2022 |
07,13 |
漫画は4頁の下書きまで。1日1頁ペース。
さて昨日のネタの続き。まだダラダラ続きます。考え無し!(・ゝ・)
でもサガの乱辺りで終わる予定ではいます。まだ子どもだしゴールインはしないけど、そこそこ良い感じになって終わらせたいところ。
七夕話以上に長くなってます。この話終わったら蟹誕フェア終わりそう。
ーーー
出発の日、小さな袋一つ持っただけのシュラが聖域の入り口で待っていた。
さて昨日のネタの続き。まだダラダラ続きます。考え無し!(・ゝ・)
でもサガの乱辺りで終わる予定ではいます。まだ子どもだしゴールインはしないけど、そこそこ良い感じになって終わらせたいところ。
七夕話以上に長くなってます。この話終わったら蟹誕フェア終わりそう。
ーーー
出発の日、小さな袋一つ持っただけのシュラが聖域の入り口で待っていた。
荷物あれだけとか信じられねぇ…
俺を見てシュラは先に歩き出したが、すぐに立ち止まってこちらを見ている。
「……何だよ、どうしたんだ?」
「別に」
俺の後ろに何かあるのかと振り返ったりしたがよくわからず、追いついたらまた歩き出した。
先方との待ち合わせの街まで、シュラは度々振り返ってはそのまま進んだり、立ち止まったりした。
「……なぁ、お前もしかして俺が付いてきてるか確認してるのか?」
「それくらいはコスモでわかる」
「じゃあ何を見てんだよ」
「……」
「わかんねぇの怖いんだけど。やめてくれ」
「…すまんな」
それからシュラが振り返ることは無くなったが、何か歩くのがゆっくりになった気がした。
「なぁ、もしかして俺が歩くの遅いのか?」
「……」
返事が無い時って、当たってるって事?わかんねぇ。俺に気ぃ遣ってんの?コイツがぁ?
「なぁ、遅れても俺テレポートできるから先に行っていいぞ」
「…せっかく教皇が組んでくれた2人任務だぞ」
「だからなに」
「…一緒に行けばいいだろ」
「……」
一緒に?まぁ一緒に行くは当然なんだが…
あれ?コイツは俺の事嫌じゃないのか?
…いや、意識してないならそもそも嫌とかそういう事自体考えないのか…
「お前が良くても俺が嫌だ」
「……まだそんな事を……」
「俺様は繊細なんだよ」
「……そのようだな」
「ちゃんと覚えとけ、俺のこと」
「そうする」
つい先日まで喧嘩ばかりしていたのに、今は妙に素直で調子が狂う。
そこからやっぱりシュラは俺に合わせてゆっくりめに歩き続けた。
ーーー
俺たちはまだ9歳と10歳ということで、もっとガキの多い聖域にいると感覚が狂うが世間から見れば立派な子どもだ。
依頼主と約束していた街で合流し、側から見れば保護者同伴という感じで目的地へ向かった。
仕事の内容は超簡単。
外交とは言え、良い所のお食事会にお呼ばれしているだけだ。
愛想良く振る舞って、食べて、寝て、帰る。それだけ。
しかも聖域や聖闘士について知っている者たちばかりなので、黄金聖闘士の俺たちは子どもとは言え超VIP待遇。
勝ち目なんて無いから下手に手を出してくる奴もいない。
戦う必要も無く、何て楽な仕事なのだろう。
ーーー
ビュッフェスタイルの食事会が始まり、俺の隣に付いた大人が欲しいものを盛り付けてくれる。
基本的には立食だが、子どもだからか俺たちには席が用意されていた。
基本的には立食だが、子どもだからか俺たちには席が用意されていた。
テーブルにエスコートされると、シュラが既に座っている。
つい、盛り付けられたプレートを見比べてしまう。
あいつは実にバランスよく野菜やら肉やらペンネやらが並んでいるが、俺はどうだろう。
エビ、エビ、エビ…海老しか乗っていない。
何故か急に自分が子どもっぽく感じて恥ずかしくなってきた。
ドリンクを見ると俺はオレンジジュース。あいつは…
「……なぁ、お前のソレ、何?」
「アイスティーだが」
ICED TEA!!!!!!!
「え?お前そんなん飲めんの…?」
「飲めないのか?」
「……」
シュラがチラっと俺のドリンクを見る。
そして黙った。
「す、好きなもの飲んで悪いかよ!!」
「いや、俺はまだ何も言ってない」
「寧ろお前は何を急に焦っているんだ?」
「なんでもねぇよ!」
シュラは食べ方も意外と綺麗で、俺は手が震えてきた。
何でそんなサラッとできるんだ?!
「おい、食べないのか?好きな物なんだろ?」
「食べるよ!イチイチこっち見んな!」
「……気にしてるのはお前の方だろ」
なんか…知らないままの方が良かったかもしれない…こいつの事。
半年早いだけの同じ歳のくせにやたら余裕があって…自分との差を感じてやっぱりムカムカしてきた。
ーーー
食べるだけなのに余計な事に気を遣って疲れてしまった。
部屋を案内されれば子どもだからだろうか、2人部屋だった。
「……まぁ、寝るだけだから我慢しろ。それとも帰るか?」
「……ムリ、何かすげぇ疲れた……」
「お前、絶対に手ぇだすなよ!」
「出すわけないだろ」
窓際のベッドを選んでとりあえずドサっと横になる。
「せめて服を脱げ、皺になるだろ」
「うるせーなー!1人じゃないと、そういうのが嫌なんだよ!」
「服が大事ならお前が脱がせればいいじゃん!」
「はぁ?それは俺が手を出すことにならないのか?」
「……」
「…なる、だから何もすんな、黙ってろ、こっち見るな」
俺はシュラに背を向けてしばらく横になっていた。
…俺、もうずっと怒ってばっかだ
怒るかムカつくかしかしてない気がする
別に…
怒りたいわけじゃねぇのに…
怒りたいわけじゃねぇのに…
そう思った瞬間、なぜか急に涙が出そうになって、ギュッと目を瞑った
ーつづくー
外国って食後にコーヒー紅茶が強制的に出てくるイメージですが、食事中に飲む人いるのだろうか…と、ふと思うた事。
外国って食後にコーヒー紅茶が強制的に出てくるイメージですが、食事中に飲む人いるのだろうか…と、ふと思うた事。
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