忍者ブログ

そこはかとなく

そこはかとない記録
2022
07,10
何かもうラスボス戦1時間かけて長編RPGをクリアした気分です…1ヶ月くらい自分を褒め称えたい…(゚∀゚)
というわけで「名前を持たない男」約120頁終了!正確には118頁かな。
思いの外早く仕上がったので夕方には投稿できました(・∀・)b
夕方なんて忙しい時間に見る人いないだろうけど(笑)

次は蟹誕漫画のネームを一応描いてみて、頁数少ないならば描きます。何だそれって感じですけど(笑)長編は今は勘弁して!
でも描けたら描きたい七夕ネタ、今日で終わるんですがコレ全部で7000字です。単純計算でおおよそ70頁の可能性…あー悩むー。
小ネタもいっぱい貯まってるんだなぁ…。でも新刊を年内に出すならもう描き始めないと…。

(゚∀゚)b新刊、来年にするかぁ!!

…いや、自分に負けてはいけない…先ずは明日、ネームを描こう。

では以下、七夕ネタの続きです。今日で終わり。
(・ゝ・)ノシ

ーーー

ー聖域、聖闘士の墓地にてー

「今年はよりいっそう、星が輝いていますね」
「急に光が増したよな」
「おい、アフロディーテ、そんなに泣けるほど感動するのか?」

言われて気付いた。
私は涙が止まらなかった。

「違う…嬉しいのだ…」

「?なにが?」

自分の墓跡に腰掛けて、霞んだ瞳で隣に並ぶシュラとデスマスクの墓標を見る。
地上で死ななかった彼らは、ここにいない。
「アフロディーテよ、お前ならわかるのだな」
後ろからシオン様の声がかかった。

「……ぇえ、わかります」

何年も、何百年も離れていた2人が…今…

「これでもう、彼らも寂しくないだろう」
シャカが前に出て手を合わせた。

「君も、わかるのか…?」
「私は神に最も近いからな」

久しぶりに聞いた相変わらずの言葉に口元が緩んでしまう。
時折、デスマスクのコスモを宙に感じる事はあった。
でも直ぐに地の底へと消えた。

今回は、違う。

「何があったか知らないが、報われたのだな…」

きっと、とんでもない事を2人はやってのけたのだろう。

「いつか…聞かせてくれよ」

2人の墓標に目一杯の薔薇を捧げた。

ーーー

聖域に想いを馳せているとデスマスクが声を上げた。

「あ、もう1人いたの忘れてた!シチリア島」

「シチリア?…弟子か?」
「そうそう、どうなったか知らねぇけど。すげぇ年月経ってるからさすがに死んでるとは思うが」
「でも今も地球が平和そうって事は、あいつもやる事やったんだろうな」
そう言うとスッと目を目を細めて独り言のように呟く。

「そうだとしたら…死ねずにまだあそこにいるのかもな…」

エトナ山…

2人で静かにシチリア島を見つめた。


『ここからなら、きっとあなたの輝きも大切な人に届きますよ』
『見守り続けてあげてください』
『そして、あなた方のように離れ離れになった愛に苦しむ者がいれば、手を差し伸べてください』

『私たちもかつてはそうでした』

その言葉を聞いて確信したのはデスマスクも同じだったようだ。

「やっぱり、あんた達って…」
『シュラ、デスマスク』
『お幸せに』

デスマスクに最後まで言わせず、微笑んだ2人は光に包まれ流れていった。

「……」
「……」

「アジアの伝承にある、タナバタの…」
「……だよな」


「……お幸せに、か……」

「こんな所にいるのが幸せなのかわかんねぇけど」
「でも地獄よりはいいだろう?」
「んー…正確には、お前がいるならどこでも耐えられるよ、多分」
「……そうだな、俺もそうだ」

目の前に広がる星の海。
地上から見れば天の川だろうか。

「アイツら全員綺麗になっちゃって」
「俺たちも星に変えられなくて良かったな…」
「その分、仕事しろってことだろ?」
「それくらいいくらでもするさ」

「デス、もう一度やり直そう」

「ん?」

輝く星々に包まれて、今度は別れではなく始まりのキスを交わした。

「へへ、何ができるかわかんねぇけど、恩返ししていきますか」
「宇宙ゴミでも拾いに行くか?」
「えー?そういうのぉ?」

いつか宇宙が消滅するまで、こいつと一緒なら飽きないさ。

ーおわりー

拍手

PR
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
2
3 4 5 6 7 8 9
10 12 13 14 15 16
17 18 19 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ブログ内検索
アクセス解析

Powered by Ninja.blog * TemplateDesign by TMP
忍者ブログ[PR]