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そこはかとなく

そこはかとない記録
2022
07,10
何かもうラスボス戦1時間かけて長編RPGをクリアした気分です…1ヶ月くらい自分を褒め称えたい…(゚∀゚)
というわけで「名前を持たない男」約120頁終了!正確には118頁かな。
思いの外早く仕上がったので夕方には投稿できました(・∀・)b
夕方なんて忙しい時間に見る人いないだろうけど(笑)

次は蟹誕漫画のネームを一応描いてみて、頁数少ないならば描きます。何だそれって感じですけど(笑)長編は今は勘弁して!
でも描けたら描きたい七夕ネタ、今日で終わるんですがコレ全部で7000字です。単純計算でおおよそ70頁の可能性…あー悩むー。
小ネタもいっぱい貯まってるんだなぁ…。でも新刊を年内に出すならもう描き始めないと…。

(゚∀゚)b新刊、来年にするかぁ!!

…いや、自分に負けてはいけない…先ずは明日、ネームを描こう。

では以下、七夕ネタの続きです。今日で終わり。
(・ゝ・)ノシ

ーーー

ー聖域、聖闘士の墓地にてー

「今年はよりいっそう、星が輝いていますね」
「急に光が増したよな」
「おい、アフロディーテ、そんなに泣けるほど感動するのか?」

言われて気付いた。
私は涙が止まらなかった。

「違う…嬉しいのだ…」

「?なにが?」

自分の墓跡に腰掛けて、霞んだ瞳で隣に並ぶシュラとデスマスクの墓標を見る。
地上で死ななかった彼らは、ここにいない。
「アフロディーテよ、お前ならわかるのだな」
後ろからシオン様の声がかかった。

「……ぇえ、わかります」

何年も、何百年も離れていた2人が…今…

「これでもう、彼らも寂しくないだろう」
シャカが前に出て手を合わせた。

「君も、わかるのか…?」
「私は神に最も近いからな」

久しぶりに聞いた相変わらずの言葉に口元が緩んでしまう。
時折、デスマスクのコスモを宙に感じる事はあった。
でも直ぐに地の底へと消えた。

今回は、違う。

「何があったか知らないが、報われたのだな…」

きっと、とんでもない事を2人はやってのけたのだろう。

「いつか…聞かせてくれよ」

2人の墓標に目一杯の薔薇を捧げた。

ーーー

聖域に想いを馳せているとデスマスクが声を上げた。

「あ、もう1人いたの忘れてた!シチリア島」

「シチリア?…弟子か?」
「そうそう、どうなったか知らねぇけど。すげぇ年月経ってるからさすがに死んでるとは思うが」
「でも今も地球が平和そうって事は、あいつもやる事やったんだろうな」
そう言うとスッと目を目を細めて独り言のように呟く。

「そうだとしたら…死ねずにまだあそこにいるのかもな…」

エトナ山…

2人で静かにシチリア島を見つめた。


『ここからなら、きっとあなたの輝きも大切な人に届きますよ』
『見守り続けてあげてください』
『そして、あなた方のように離れ離れになった愛に苦しむ者がいれば、手を差し伸べてください』

『私たちもかつてはそうでした』

その言葉を聞いて確信したのはデスマスクも同じだったようだ。

「やっぱり、あんた達って…」
『シュラ、デスマスク』
『お幸せに』

デスマスクに最後まで言わせず、微笑んだ2人は光に包まれ流れていった。

「……」
「……」

「アジアの伝承にある、タナバタの…」
「……だよな」


「……お幸せに、か……」

「こんな所にいるのが幸せなのかわかんねぇけど」
「でも地獄よりはいいだろう?」
「んー…正確には、お前がいるならどこでも耐えられるよ、多分」
「……そうだな、俺もそうだ」

目の前に広がる星の海。
地上から見れば天の川だろうか。

「アイツら全員綺麗になっちゃって」
「俺たちも星に変えられなくて良かったな…」
「その分、仕事しろってことだろ?」
「それくらいいくらでもするさ」

「デス、もう一度やり直そう」

「ん?」

輝く星々に包まれて、今度は別れではなく始まりのキスを交わした。

「へへ、何ができるかわかんねぇけど、恩返ししていきますか」
「宇宙ゴミでも拾いに行くか?」
「えー?そういうのぉ?」

いつか宇宙が消滅するまで、こいつと一緒なら飽きないさ。

ーおわりー

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2022
07,08
56頁到達!残り4頁!



そして何事も無ければ明日ボーナスタイムが取れる予定!
トーン貼れば終わりではなくて表紙作ったりがあるけど、早ければ明日の夜、遅くても日曜には完成できると思います(゚∀゚)b私の腰次第…

明日は原稿に専念したいので、多分ブログの更新は無いです。
七夕話もう少し続くけどお待ちくださいませ。本題的には今日のでほとんど終わってはいるのだけど。では昨日の続き。↓

ーーー

何も考えず、ただカチカチと星を重ね続けていたある日、目の前に突然光が現れた。
ふわふわと浮いていて何もしてこないので、無視して手を動かしていたら頭の中に声が響いてきた。

『この前、星の綱を引いていたのは君か?』
「……そうだが」
『また作っているのか』
「あぁ」
『会いたい者がいるから?』
「……そうだ」

『……この前、星が突然砕けてしまっただろう?』
「……あぁ」
『あれは7月7日が終わったからだ』
「はぁ?」
『なぜそうなるのかは私も知らないが、会いたい者がいるならば少しでも早く完成させるんだ』

『それもまた、次の7月7日が終わると砕けてしまうだろう』
『そうなる前に完成させて、大切な人を引き揚げるんだ』

……そう言われても、7月7日がいつなのかわからない。
地球が何回回ったか数えなくてはいけないのか……。
あの時から既に何日経ったかもわからないのに。

『この前の7月7日から1ヶ月が経っている』
「……はぁ」
『残り10ヶ月ちょっとで完成させなさい、君をまた見かけたら教えてあげるから』
「……はぁ、ありがとうございます」

そうして光はどこかへ流れていった。
よくわからないが、とにかく前回より早く完成させてデスマスクを引き揚げれば可能性があるらしいってことだ。
信じる信じないは俺次第だが、どうせやる事には変わりない。
俺は黙々と星を繋ぎ続けた。

ーーー

もう、作ってくれねぇのかな…

……

会いたい……

やっぱり、会いたい……

地獄の底でゴロゴロしながら、俺は毎日シュラに会いたいと思っていた。
あんな出来事があるまでは諦めがついていたはずなのに。
また会えるかもしれないと思うと、会いたくて仕方がなくなってしまう。

……俺ってやっぱ弱いのか……

女々し過ぎる自分が嫌になる。
会うために俺が何か出来る事はないか考えてみたが、何も思い付かなかった。
転がっている石を積み上げても亡者が登って崩すだけだし。

ゴロゴロしている俺を亡者は面白半分、恨み半分で足蹴りしたりしてくるが怒り返す気も起きない。

やっぱ俺、悪いこといっぱいしたもんな

ガンガンとあまりに蹴られ続けてさすがに顔を起こした時、それが視界のど真ん中に入った。

「……きた……」

漆黒の穴から再び星の縄が垂れ下がってきたのだ。

「……ぅ……」

嬉しい……
シュラは諦めていなかった。

まだずっと高い所にあるが、それを確認しようと立ち上がったら周りにいた亡者たちが道を開けた。

「……お前ら、教えてくれたのか」

そりゃあ、地獄から抜け出せるのなら協力するって考えもあるわな
多分、アレに触れるのは俺だけみたいだし

縄の下まで駆け寄って、それから手が届くまでずっとそこで待ち続けた。

ーーー

デスマスクのコスモを感じて俺は再び星の紐を引き揚げ始めた。
度々やってきては日付けを教えてくれるありがたい誰かによれば、まだ7月7日までは余裕がある。
引き揚げ続けて何日経っただろうか、再びあのありがたい誰かが俺の元にやってきた。

『もうすぐ7月6日になる、頑張ってくれ』
「言われなくてもやっている!」

6日になると言われてから随分と時が経った。
もう7日になってしまっただろうか?そう焦り始めた頃、やっとデスマスクの姿が確認できた。

「デスマスク!!」

相変わらず亡者もくっ付いていて重い。
でも紐が切れるのは亡者のせいではない。

「シュラ…!」

黙々と引き揚げ続けて…

遂に俺は、デスマスクを抱き締めることができた

「デス、デスマスク!」
「……ぅっ、シュラァ、お前、頑張ったなぁ…!」

抱き締めて、キスをして、あぁ、久しぶりのデスマスク…!

愛おしすぎて言葉が出なかった。


「…なぁ、シュラ、重くないか…」
少し落ち着いた頃、デスマスクが言った。

「重いは重いが…どうにもできないのだろう…」

デスマスクのふくらはぎ辺りにしがみ付いている者を筆頭に、先が見えない程の亡者はぶら下がったままだ。

「どうするかはまた考えよう、今は抱ける事が嬉しい」

「シュラ、もうずっと一緒にいれるのか?」
「……いれたらいいな、だからちゃんと俺に掴まっていろ」

不安が無かったわけじゃない、7月7日が終わる時、星の紐が砕け散る意味が何か、俺なりに考えもした。

「離さないから、お前もちゃんと掴んでいてくれ…」

少し、声が震えてしまったかもしれない。
デスマスクは黙って俺に抱き締められていた。

「デス、地球ってほんと海ばっかりだよな」
「あぁ、地球が青いって本当だったんだな」
「もっと海に連れて行ってやりたかった…」
「んな事考えてたのか?…いいよ、宇宙に連れて来てくれたじゃんか」

「スペシャルな海も見えるし」
「…ありがとうな」

そう告げてデスマスクが俺に触れるだけのキスをした瞬間

するっとコスモの温もりが滑り落ちていった。

ーーー

俺はまた黙々と星を繋いでいた。

「1年に1度しか会えないというアジアの伝承と同じか」
『そうかもしれませんね』
『また作るのですね』
「……俺は諦めない、どうせやる事も無いし」

「今まではずっと会えなかったんだ、1年に1回会えるだけでも贅沢だろ」
定期的に俺を訪ねてくれるありがたい誰かは、姿は見えないが俺の言葉に微笑んでくれた気がした。

それから毎年1年に1回、俺はデスマスクに会うことができるようになった。

デスマスクにもこの事情を説明すれば、残念そうな顔をしたが
「寧ろお前を待つ楽しみができたくらいだな」
と笑ってくれた。

ーーー

もう何年、それを繰り返したのだろうか。
地球のあの場所に光が当たり始めると7日が終わる、それも把握して俺は今年もまたデスマスクに別れのキスをした。

その時

「ぅわっ!!」

とても大きな星が流れてくる!と思ったら俺たちの目の前で止まった。
大きな光の中から男女の姿が見えてくる。
異国の、アジア辺りで見かける服を着ていた。

『シュラ、デスマスク、もう別れる心配はありません』

『デスマスクさん、あなたを地獄から解放いたします』

「はぁ?」
突然の事に間抜けな声が出てしまった

『我々は神に仕える者』
『あなた方がかつてそうであったかのように』
『しかし我々は争いはしない』
『私たちは愛を結ぶ者』
『我が主はお二人の愛を認められました』
『そしてあなた方がかつて仕えられた神と地獄の神と掛け合いました』
『誠に勝手ながら、お二人を結び付けたいと思います』

息を継ぐ暇もなく交互に語りかけられて頭が追い付かない。
ぽかんとしていると男女の後ろで輝いていた大きな光が強く輝いて俺たちを包み込んだ。

光の中なのか、真っ白な空間

デスマスクにしがみ付いていた亡者たちが散り散りになって浮いている。

『よく、我慢して彼らをここまで導きましたね』
『あなたは立派な蟹座の聖闘士ですよ…』

そう声が響いた瞬間、亡者たちは眩い光に包まれて消えていった。

気付けば辺りは再び宇宙だった。

「あ、あいつらは…」
『みな、輝いていますよ』

そう告げられ指を指された先、太陽の光を受け眩く輝く星の海。

『ここから、大切な人を見守り続ける事ができます』
『あなた方は?お互い意外に、地上に大切な人はいますか?』

「……地上に……っても全員死んじまったよな」
「でも、死んだ場所にいるというのなら皆あそこにいるんじゃないか?」

聖域に…

ーつづくー
次で終われると思います。

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2022
07,07
49頁まできた!そして先も3頁は終わってるから残り8頁だー。もうちょっとだぁー。
バンテリン効いてないけど、どうにかやってます(・ゝ・)

せっかくなので七夕ネタを…と考え始めたら、結構長いのが爆誕しそう…もう寝たいので途中なんですけど。後で漫画にしたいなーと思ったけど、長くなりそうなので迷いが出てきた…チマイ絵でもあれ意外と時間かかるんですよ…
んーでも漫画にしたいなぁー。検討入り。(それより蟹誕漫画は…)
あ、ファンタジー物です。
ーーー

山羊座のシュラだった俺は、宇宙に飛ばされて燃え尽きて死んだ。
何度か地上の危機とかで冥界や嘆きの壁に呼ばれはしたが、結局死んでからも墓場である宇宙を漂っている。
恋人である蟹座のデスマスクは地獄に落ちて死んだらしい。
何度か再会する機会はあったが話どころではなく、用が済めば死んだ場所へと引き離された。
だから多分、あいつは地獄にいる。

会いたくても会えない、生まれ変わる気配もない。

あまりに暇すぎて、ふとその辺に浮かんでいる小さな星を手に取ってみた。
とある神話で、死んで星となり離れ離れになった夫婦が空に散らばる星をかき集めて大きな橋を作って再会できたという話を思い出したからだ。
星と星をくっ付けるふりをしてみれば、なんと本当に星がくっ付いた。
暇潰しには面白く、俺はひたすら星を集めながら繋いでいき、やがてそれは星でできた一本の紐のようなものに見えてきた。
地球に向かって垂れ下がらせれば届くかもしれない。
しかし地獄は地球にあるのか?
疑問に思ったが、考えてもわからないのでひたすら紐作りに専念した。

地獄まで届きますように。

届いたからどうなるなんて考えてもいないが。

ーーー

蟹座のデスマスクだった俺は、神様のサポートを得ていい気になったザコ聖闘士に吹き飛ばされて生きたまま地獄に落ちて死んだ。
恋人だったシュラは遥か彼方、宇宙にいるらしい。
ここからは空、いや地上すら見えない。
もう一度会いたいけど、諦めていた。俺はもう永遠にここから出られないのだ。

シュラの事を思いながら崖にもたれてぼんやりしていたある日、上の方にぽかんと空いた漆黒の穴から何やらキラキラしたものが垂れ下がってきた。
それは日が経つにつれ徐々にこちらへ向かってのびてくる。
随分近くまで垂れてきた時、そのキラキラしたものは星であるとわかった。

何だこれは…地獄に垂れ下がる一本の糸のような紐のような…

地獄の神話でこんなような話があった気がする。
「蜘蛛の糸」だ。
その話の結末を俺は知っている。

サッと周りを見渡すと、周りにいる亡者たちも顔を上げてその星の糸を眺めていた。

…これは何かの罠なのか…俺がこんなものに引っかかるとでも…

何日かして、やがて星の糸はついに手が届くところまで垂れてきた。
星の糸は目の前で見ると、とても糸とは呼べないくらい太くてゴツかった。縄だった。
亡者たちがそれに触れようか触れまいかと躊躇っている。
貪欲そうなのに意外だなと思った。
が、本当のところは触れたくても触れられなかったのかもしれない。

俺は亡者をかきわけて目の前に行き、何故か、とても懐かしい感じがしてそっと触れてみた。

触れた瞬間、体の中にじわじわと流れ込んでくる暖かいもの。

「……っ……!」

「……ぅ……」

反射的にどっと流れ出る涙が止まらない。

俺の中を満たしていくものが何かはすぐにわかった。

「……シュラ……!」

忘れることなどできない、体が覚えている、シュラのコスモ。

何で、ここにシュラのコスモが…あいつは今、宇宙の彼方で…

「?!」

もしかして、宇宙から伸びている…?!この星は、宇宙の…

「ぅおっ!」

星の縄が伸びる先を見上げた瞬間、触れていた縄が引き揚げられるように動き始めたのでとっさにしがみ付いた。

ーーー

繋げていた星の先が見えなくなって随分経ったある日、突然それは感じられた。
いつものようにカチカチと星を繋いでいたら、急に流れ込んできたのだ。

あいつのコスモが!!

「デスマスク?!」

間違いない、忘れることなどできない彼の異様なコスモが握っている星の紐から流れ込んでくる。

「と…届いたのか?!」

うっかり離してしまわないように両手で握り締めると、コスモはより強く流れ込んできた。

本当に届くなんて考えていなかった。どうすればいいんだ?!

「デス、離さないでくれ!!」

俺はデスマスクのコスモを感じながら、必死に星の紐を引き上げ始めた。
どれくらい時間が経ったのかわからない。
引いても引いても姿は現れず、それどころかどんどん重みが増しているような気もする。
ただ、デスマスクのコスモが途切れない事だけが支えだった。

ーーー

いきなり動きだした星の縄を、シュラのコスモを離したくなくてただひたすらしがみ付いていた。
どんどん上へと引き揚げられていく。
結構揺れるので本当にしがみ付くだけで必死だ。
やはり、予想した通り引き揚げられていく俺に続いてとんでもない量の亡者たちも連なってしがみ付いていた。

縄が千切れる…!

そんな不安でいっぱいになるも、悲劇の結末だけは避けたくて誰一人亡者を蹴落とす事なく縄を握り続けた。

地獄を抜け、地上を超え、そして遂にその時がきた。

ーーー

信じられない、本当にしがみ付いている!!

デスマスクのコスモを信じ、紐を引き続けて遂にその時が来た。

デスマスクが、見える…!

「デスマスク!!」
「シュラァ!!」

もう少し、あと少し頑張れば…!
それにしても終わりが近いというのに重過ぎる。

その謎は直ぐに解けた。
デスマスクの足にしがみ付いている亡者から更に亡者がしがみ付いていて…その数が多過ぎて先が見えない!

「デス!!そいつら振り落とせないのか?!」
「ダメだ!コイツらを落としちゃダメなんだ!」
「お前も危ないぞ!」
「ちゃんと捕まってるから、もう少し頑張ってくれ!!ダメなんだ、これは蜘蛛の糸なんだ…!」
「蜘蛛の糸ぉ?!」

とにかく俺は言われるまま引き揚げ続けた。

重い、もう少し…あと少し…

重い…!あと少しで…


あと少しで…


腕が届きそうなくらいまで近付いていたのに

突然、星の紐は粉々に砕け散った

ーーー

何がいけなかったのだろう…
あと少しで届きそうだった。
すごく近くにシュラを感じた。

でも、ダメだった。

突然、しがみ付いていた縄が砕け散って、俺と亡者たちは宇宙を漂うことなく、再び地獄へと真っ逆さまに落ちていった。
シュラの、名前を呼ぶ暇も無かった。

ふと、1年に1回だけ会えるカップルの伝承がアジアにある事を思い出した。

「1年に1回も会えれば十分じゃねぇか」

あんな奇跡、もう2度と無いだろうな。
それにシュラに会えてもこうしてまた地獄に引き落とされるんだろうな。

……俺たち、そんなに悪い事したのかな……

10歳で突然支えを失って、3人で聖域を守っていたつもりだった。
俺たちなりに精一杯やっていたつもりだった。
裏切ったのって本当に俺たちだったのかよ。

……考えても仕方ない、力無くして負けたんだ。
後から来た強いやつの勝ちだよ。

落ち込みっぷりが相当可哀想に見えるのか、亡者たちでさえしばらく俺にちょっかいをかけてくることは無かった。

ーーー

それは突然の事で、デスマスクの姿が霞んだ頃にやっと俺はあいつの名前を叫ぶ事ができた。
届くことは無かっただろう。
地獄から来た者たちは無重力を無視して真っ逆さまに落ちていった。

やはり亡者たちが…と思ったが、星の砕け方が気になった。
消えるように粉砕したのだ。

こんな奇跡、もう2度と無いかもな…と思いながら目の前に浮かんでいる星を掴み重ねてみた。

くっ付いた。

「……」

また作ったところで失敗するかもしれない。
それにデスマスクが掴めたからと言って地獄に引き戻されないという保証はない。

ただ、俺がコレを作らない限り…アイツを引き揚げる術は何も無い。

あいつはまた、待ってくれているだろうか…

ーつづくー

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2022
07,06
46頁!せいぜい2頁進むだけと思いきや、展開的にシュラ毛の処理が楽なゾーンに突入したせいか3頁軽く進んだ(・ゝ・)bやっぱ時間かかる原因はシュラ毛だったか…
土日に時間取れれば日曜には完成しそうなもんだけど、多分何やかんやでボーナスタイム無さそうだなぁ…でもまぁ来週中には完成できると思います(゚∀゚)b

今日も時間が無かったのでネタメモからの貼り付けで。
ド短い。これ最初からこの短さなのか、ここから話が続いていく予定だったのか思い出せない…
しかし漫画にするならもうちょい前後が必要ですよね。
何かの話のワンシーンで使うかも。
デスマスクしか喋ってないけど、目の前にシュラがおります。

ーーー

「13年間ってさ、お前にとっちゃ嫌な事しか無かっただろうけどよ」
「でもサガが事件起こしてああならなかったら、お前は俺なんか見向きもしなかっただろ…」
「俺だって多分お前のこと全然興味持たなかっただろうし」
「今の俺たちの関係って、不幸なのか…?」
「そりゃ、事件起きなくてお前はロス達と仲良くやってて、俺はアフロと連むだけの世界の方が幸せだっただろうよ」
「俺にのめり込みすぎて憔悴していくお前見るのはそれなりに辛かったし…」
「でもやっぱ、俺はお前に見初められて世界変わったし…」
「お前が隣にいてくれて、良かったと思ってる」

ーおわりー

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2022
07,05
43頁まできました(・∀・)b
予定通り5頁進んだ!この先もほぼ完成しているのが3頁くらいあるから、残り15頁くらいか。
しかし明日は七夕飾りを作らなくてはいけないのであまり進まないかも。
カービィ廃人と化している3歳児用にカービィ作らないとかん…
そう言えば、このカービィグッズの山羊蟹がなんか対になっていて可愛い。



真ん中横一直線の山羊蟹部分だけくり抜いたグッズがあれば欲しい(無謀)
スケジュール帳使わないんだよなぁ…星座カレンダーもあったけどイラストが変わる。
でも見れば見るほどこの対になってる山羊蟹かわいい(どっちもカービィだが)

はい、今日もそのうち描くつもりでストックしてあるネタです。
会話だけです。サガさんの顔ないからもう名前表記で!
多分、悪い方のサガさんだと思う。
ーーー

サガ「クククお前もすっかりデスマスクのATMだなぁ」
シュラ「はぁ?」
サガ「ドバイで遊んで来たのだろう?言いふらして歩いてたぞ」
シュラ「あぁ、まぁそれだけ楽しかったのだろう」
サガ「金でデスマスクを引き留めるのも大変だなぁ〜」
シュラ「勘違いしてるようだが、あいつはバカみたいに贅沢しないぞ」
シュラ「今回だって俺の提案却下して30万くらい浮いたんだが」

サガ「さんじゅうまん」

サガ「お前どんな提案したんだよ」

ーーー

デス「シュラってよー」
デス「ほんと金の使い方わかってねぇんだよなぁ」
デス「あいつヤバい女に捕まると一瞬で全財産飛ぶぞ」
アフロ「でも君がいるからその心配は無いだろう」
デス「そうだな、お前もシュラにたかるなよ」
アフロ「だって無いって言えばお小遣いくれるもん」
デス「お前は金遣い荒すぎんだよ!貯金という言葉を覚えろ!」

アフロ「チョキン?」ハァ?

アフロ「でもシュラって昔はケチケチだったよね」
デス「一銭も貸してくれなかったな」
アフロ「よくここまで飼い慣らしたね〜」
デス「あいつちょっと俺が謙虚で堅実な感じ出すだけでソワソワし始めるんだ」

〜〜〜
シュラ『お前こっちのスイートじゃなくて本当にいいのか?』
デス『ビジネスでいいよー1泊だけだしぃ』
シュラ『ならディナーはこっちのコースにしておくか』
デス『1番安いやつでいいよぉー』
〜〜〜

デス「クレクレすると出してくれない、ちょっと遠慮がちに行く方が勝手に妄想始めて財布ガバガバになる」
アフロ「へぇ〜」
デス「そこを俺サマがメリハリつけて上手くまとめていくだけ」
アフロ「参考になるー」
デス「いや、お前はたかるなよ」
デス「俺の大事なATMだ」
アフロ「えー共同管理しようよ〜」

ーーー

シュラ「デスマスクはアレでも堅実でいい男だぞ」
シュラ「ATM扱いとかするような奴じゃない」
サガ「ふーん」

ーおわりー

拍手

2022
07,04
あと2頁で巨蟹宮&聖衣ゾーンが終わるぅ!(゚∀゚)
既に少しトーン貼ってあるから、明日は一気に5頁くらい進めたい希望、そして願望。最低4頁はいけると思う。楽な所なので。ぼちぼち終わりが見えてくるぞ〜(・∀・)b

で、本日は子どもネタで。中学生くらいって子どもでいいのか?大人ではないけど。
真面目に考えると子ども時代からイチャイチャってのありえなさそうですがネタとして。
デスが積極的だったけどBLらしい展開として「思春期に急に距離取り始めて結局またくっ付く」ってやつを想定。
一先ず12〜3歳くらい↓
ーーー

「なぁ、上顎ベロで撫でるやつやって」
「あれ結構大変なんだぞ」舌小帯切れそう
「ゾワってするの癖になる」

そう言ってぽかんと口を開けるデスマスクの肩を抱きながら、舌を差し込んで上顎をなぞる。
自分から言い出したくせに、くすぐったくて逃げようとするから頭を打たないようにゆっくり押し倒して続けた。

ギュッと目を瞑って時折震えている。

ーもういい!ー

の合図で背中をドンドン叩かれた。

「お前がやれって言ったんだろ?」
「っ、な、長ぇよ!ちょっとつつくくらいでいいんだよ!」
「そんなのわからん、最初に言え」

押し倒されたまま、そっぽを向いて急に静かになった。

「……どうした」
「……」
「もういいか」
「あ、ちょ…」
「なんだ」

「…普通の、いつもよくやる、キスやって…」
「どれくらい?」

「……いっぱい」

そう呟いてから、目線だけチラッと俺を見る。

「顔、こっち向け」
頬に手を当てればスッと誘導されて瞼を閉じた。
啄むような軽いキスを唇や頬に何度も落とすと、握り拳だった掌が緩んで今度は背中に縋り付く。

少し前まで、ただの仲間だった。
それがお互い不安を抱えるようになってからふとした時に抱き合うようになって。
キスをすればもっと暖かくなって不安が拭えるんじゃないかって…
そしてこの先また、それだけでは足りなくなった時。

…知識としてはある…

俺はこいつとそこまでしたいか?
こいつに求められたらできるのか?

目尻が緩んで気持ち良さそうに俺のキスを受け入れる生意気なコイツを見てしまうと…
迷うだけ無駄な気がした。

ーおわりー

拍手

2022
07,03
もう何頁まできたかよくわからなくなってきましたが、3頁くらい進みました(゚∀゚)b



シュラ毛と聖衣に挫けつつも、嫌にならない程度に休憩挟みながらやってます。



腰はバンテリン買ってきた。効くか?
歩き過ぎた時に膝裏が痛くなるやつには効果的面なんですけどねぇ。

今日は眠過ぎるので、そのうち描くかもってネタを貼り付けておきます。
完全にネタ書きまんまですけど…雰囲気でも。

ーーー

ツナギ姿で現れるシュラ(・ゝ・)

(゚∀゚`)「何だお前、バイト帰り?」
(・ゝ・)「いや、休みだ」
(゚∀゚`)「じゃあなんで作業着着てんの」
(・ゝ・)「何着かあるから仕事だけでは勿体ないと思って」
(゚∀゚`)「……」
(゚∀゚`)「え?普段着にするってこと?」
(・ゝ・)「まぁ」
(゚∀゚`)「……そういう服もあるっちゃああるけど、お前のはどう見ても作業着だろ……」
(゚∀゚`).。oO(…まぁ俺と出かけるだけなんだから、オシャレする必要無いってか)

(゚∀゚)「で、今日どこ行きたいんだっけ?」

(・ゝ・)「日本のワークマン」

(゚∀゚`)「……」

ーワークマンに連れてきたー

(・ゝ・)「悪いな、ここまでテレポートしてもらって」
(゚∀゚`)「……」

(゚∀゚`).。oO(珍しくこいつから買い物に行きたいとか言われたから都合つけたのに、俺はただの足かよ!)

(゚∀゚`)「はー仕事熱心だこと、もう聖闘士辞めればぁ?」
(・ゝ・)「それはそれ、これはこれだ」

(・ゝ・)「もう少しすれば家一軒くらい建てれそうな技術が揃う」
(・ゝ・)b「そうすればシチリア小屋建て替えできるぞ」

(゚∀゚*)ポッ

(゚∀゚`*)「はぁん!ステキ彼氏!!」

(・ゝ・)「次はコメリとカーマとカインズとケーヨーデーツー連れてけ」
(゚∀゚`*)「どこでも任せろってぇーの!♡」

ーおわりー

拍手

2022
07,02
トーン35頁くらいかな。ぼちぼち貼る量少ない頁がある。後半少し楽かも。
腰の痛みもわりと和らいできました。しかし今回2回目なので、また直ぐに痛くなるかも…そこは運と言うか、まぁ固まらないように体を動かします!

さぁ昨日の続き。
大して内容考えていないのでちゃんと繋がっているのか…ちょっとセリフ部分は誰が喋ってるのかわかりにくいかも。毎度ながら。

ーーー

「お前はもっと弟子を大切にしろ」

リビングでソファに座ってから、さぁ師匠がシュラさんをヒステリックに責め立てるかと思いきや…師匠が説教をされ始めた

「盟がバーベキューに行きたいと言ってお前がokしたんだろ?弟子の気持ちを考えろ、盟はお前と楽しみたいんだ」
「あ、いや、別にそこまで…」

「俺と行きたいのなら別で時間をとればいい」
「それだとお前に負担がかかり過ぎると思って」
わぁ、この人最初から何もしない気満々だぁー

「お前、盟に準備やらせようとしてたのか?」
「だから、お前もだよ、2人いれば少しは楽になるじゃん」
「お前は何をするんだ、何もしないのか?」
「……お前らを山までテレポートする」
「バーベキューの準備は」
「……」

師匠のクズ!!嘘でも何か言えばいいのに!その気なさ過ぎる!

「あぁっ…シュラさん、いいんですよ、バーベキューもうやめときます!」
「えー?」

「えー?じゃない!!師匠、今のこの状況考えて!!」
「あなた、シュラさんの事大好きなくせに、なんでこんなクズな一面おっ広げなんですか!」
「……」

「捨てられますよ?!」

俺が強く言った一言に師匠がビクッと体を揺らした。

「……あー、盟、いい」
俯いて無言になった師匠を奮い立たせようとしたところ、シュラさんに止められた。

「いいんですか?!シュラさんもこんな態度ばかり取られると面倒でしょう?!」
「いいんだ、こいつがわざとそうしてる事はわかっている」
「だからこそ、ここでっ!」
「何を言っても捨てられない事を確認しているんだ」

「……はぁ?」

「そりゃ、たまにはこうしてコイツの言う事を断る事もあるが、それくらいでいいんだ」
「でも…」
「どこまで我が儘が通るかも確認しているし、自分のクズさを曝け出しても俺に捨てられない事を確認している」

「最高に面倒くさいが、捨てる事はしない、最後まで責任持ってこいつに付き合う」

師匠には勿体なさ過ぎるこの偉大なる愛を目の当たりにして、正直ちょっと引いた…
そして何故か急に、俺はなんて心が狭い人間なんだろうという思いに襲われた
いやいや、シュラさんが広過ぎるんだ、師匠限定で

「デス、今日は泊まっていけ」
すっかり静かにしおらしくなっている師匠に向かってシュラさんが声をかけた

「……磨羯宮遠い、怠い」
「連れて行ってやるよ」
「飯は」
「教皇宮に行ってディナーを分けてもらうか」
「遠いじゃん」
「連れて行ってやるって」
「……コイツは?」

師匠は俺を指差した
「シチリアに帰すか、ここに泊めてやれ」
「あ、俺、自分で帰れます!多分、シチリアまで」
「いや、帰るならこいつに送らせる」
「大丈夫ですよ、修行も兼ねて光速移動しますから!」
「だめだ、俺が我が儘を聞くかわりにちゃんと送らせる」
「それくらいはやれ、お前のためにここまで来てくれたんだろ」

「……」

師匠は小さく頷いた

…ほんと凄いなぁ、シュラさんの力…

ーーー

テレポートができる12宮の入り口まで戻ってから、シュラさんは俺の肩を叩いた

「バーベキューは行けるようにする、他にも何人か誘う事になるかもしれないが」
「あいつにとって、お前との時間も俺との時間も取れるようにする」
「態度には現れないが、あいつはちゃんとお前の事も大切に思っているから、俺との事を気にし過ぎなくていい」

「ありがとうございます、師匠の複雑な内面にはついていけないけど、ここはシュラさんにお任せします」
シュラさんに向かって一礼をして師匠の元へ行けば「何を話してんだ」と言わんばかりの表情
ハハッと笑い返してシチリアへと帰してもらった

ーーー

師匠が再び聖域へと戻る時
「お前もよく懲りずに俺に付き合えるよなぁ」
と呟かれた

「だって師匠のこと好きですもん」
「……」

「シュラさんだってそうでしょ?師匠のこと好きなんだから」
「ぶつかる事もありますけど、好きだからずっと一緒にいたいんです」

「バーベキューみんなで一緒に行きましょうね」
「で、一緒に準備しましょうね」

そう言えば、チッと舌打ちをして聖域に戻って行った

ーーー

結局師匠が戻って来たのは3日後で、バーベキューの日程も決まった
何やら上機嫌で火の起こし方とか書かれた本を読んでいる…
どれだけ甘やかされたんだろう…と思いつつも楽しげに準備の話を振ってくる師匠を見て、当日も楽しみだけど今のこの時間も良いなぁ…とシュラさんに感謝した

ーおわりー

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2022
07,01
6月も秒で終わった…
相変わらず腰と言うか横腹と言うかが痛むので進みが遅いのですが、32頁くらいです。
田舎だから整形外科へ行く難易度が高い(゚∀゚)
元々姿勢が悪く猫背だから、背筋からきてる痛みだと思うんだなぁ。
前住んでた所は近所に背骨矯正してくれる所あったけど、似たような所探すか高速使ってでもまたそこまで行くか…でも予約2ヶ月先とかになる隠れ家的な所なんだなぁ。
揉みほぐしでもう少し様子見る。

さてどうでもいい話をしてしまいましたが、本日のネタは途中までです(・ゝ・)
唐突なる盟君登場回。

ーーー

「ねー師匠ぉーバーベキューって俺ら2人だけですか?」
「……あぁ、そうだ、だからお前全部準備しろ……」
「えー?!師匠も何かしてくださいよぉ!」

「ってゆーかシュラさん来ないんですか?来る予定だったんでしょ?」
「……断られた……」
「えぇ?!シュラさんが師匠の頼み断ることあるんですか?!」
「あいつ結構、断るぞ……」

「……だから師匠、なんか元気無いんですね……」
「……いや、そんな事無ぇって……」

新緑輝かしく、ここからまさに夏本番になるって頃。
久々にバーベキューやりたいと言った俺に応えて師匠が都合をつけてくれた。
多分、明らかに、師匠は俺を介してシュラさんとバーベキューしたかったんだと思う…
別にそこは今さら気にしないのでいいんだけど。

「あー…何か、お前の世話を全部押し付けられるとか思われたんかもなぁ…」
「それはありますね」

「でも俺、もう15歳ですよ?ほぼ一人暮らしですし、大抵の事は自分でできるんですけど」
「そーだよなぁ…お前もう自分でできるもんなぁ…」

「俺の世話より師匠って自分で何もしないでしょ」
「……」

「師匠の世話やらされると思ったんじゃ」
「あいつにとって俺の世話はご褒美じゃないのか?」
「……」

おっと…これは冗談ではなく本気で言っている顔だぞ…
しかし声も弱々しく、枯れている師匠が可哀想になってきた。

「師匠!ここはもう一度シュラさんを誘いに行きましょう!」
「はぁ」

「俺が行きます!久々に聖域にも行きたいですし!」
「でもいきなり行ってあいつAVとか観てたらどうしよ…」

「ハァァ?!!」

「急に訪ねる事くらいよくあるでしょ?!AV観てたことあるんですか?!」
「無ぇけど…」

「もー何考えてんですかー!あるとしたらせいぜい師匠の写真か動画観てますって!」
「俺ちゃんとオカズになれそうか?」

あぁもー!ショックでアホになっている!
なぜエッチな方へ持っていこうとする?!

面倒なので無理矢理脅して聖域までテレポートさせた。
何をしたかは言えない。

ーーー

「……怠い、磨羯宮遠過ぎ……」
「恋人に会いに行くんだから頑張ってくださいよー!浮く事ぐらいなら12宮でもできるんでしょ?」

「サイコキネシスだってな、歩かないってだけで体は疲れるんだよ」
「そんなんでよく黄金聖闘士になれましたね」
「センスが良かったんだよ」
「はぁ」

ダラダラ登りながらようやく巨蟹宮に到着した
絶対に休憩が必要だろう…

「ぅぎゃ!!」

とか考えていたら、急に立ち止まった師匠にぶつかった

「ちょっと師匠ぉー…「…お前、何でいんの」

「へばってそうだったから降りてきてやった、俺に用があるんだろ」
「あぁ!シュラさぁーん!」

「師匠、シュラさん来てくれて良かったじゃないですかー」

って声をかければ、師匠は膨れっ面に機嫌が悪い感じを演出している…

「……ねぇ師匠ぉー……」
師匠はシュラさんに「ついて来い」という感じでプイっと体を背けて私室の方へ向かう
シュラさんは俺を見て、ヤレヤレ…と面倒くさそうな顔をした

ーつづくー

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2022
06,30
トーン30頁ィィ!!(゚∀゚)
腰痛くて進みが遅くなったけど、30頁目ほぼトーンいらなかったからノルマクリア…
残り半分!1枚絵の2頁分はもう貼ってある。ほぼ完成している頁も2、3頁ある。だのであと25頁くらいかな…まぁ何が起こるかわからないので、あと2週間みていただければ完成すると思います。

さー今日のネタは昨日の続きというか昨日の山羊誕ネタのデスマスクサイドです。
ここまで作って没って何よと思うのですが、別に話が没というわけではなく、描く時間が無いから何本か作った山羊誕ネタの中で描くのを断念したネタ…って感じですね。
ーーー

トリノの街を歩いていて、チョコレートショップが目に入って、何故だか山羊座の男が思い出された。

別に仲いい訳じゃねぇけど…

同年代という事から13年間アフロと共に秘密を共有した男。
復活してからほとんど顔を合わせていない。
上から目線の傲慢で、説明は順序を追って長ったらしいし…何よりズケズケ踏み込んでくるあの態度。
シュラは俺に合わないのだ。

肉と甘いものが好き、パンや麺はあまり食べない、ホイップクリームは飲み物…意外とあいつのどうでもいい事を知っている自分にげんなりした。
唯一付き合いのあるアフロに土産を買ってやるかと店内に入る。

眺めていてもよくわからない。
見れば見るほど迷宮に入ると思って適当に2個買った。

2個…

俺は、いらない。

1個はアフロ、もう1個は…

…買ってしまったものは仕方ない

何か理由を探してみたが、そういえば今日はあいつの誕生日だったと言う事を思いついた。
…誕生日なんて覚えていた自分にげんなりする。

本当に渡すかはまた考えるか。

ーーー

本を見ながらどうしようかとぼんやり考えていたら、信じられない事に向こうからやって来た。

久しぶりなのに相変わらず傲慢で、ズケズケと痛いところを突いてくるのがやっぱり嫌だ。
ほんと、あいつ自分が無敵とか思い込んでんじゃねぇの、青銅相手に死んだくせに。
だからモテねぇんだよ!
男の俺に猫ちゃんとか言って、暗黒の13年間とか関係なく素でマジ頭イカれてる。

あまりにムカついていたせいか、いきなりあいつが顔を寄せた瞬間柔らかいものが頬に当たった時、何が起きたのかわからなかった。

普通なら、あんな事絶対にさせねぇのに…

「おやすみ」なんて甘い声、俺に向けて使うなよ…
しかも俺の名前、家族でもねぇのに気安く呼びやがって…!

キモい…耳に付いて離れない…
あいつの事で頭がいっぱいになって、嫌な1日の終わり方になってしまった。

翌日、冷蔵庫を開けるとあいつが置いていったケーキと目が合いげんなりする。

さっさと処分しようと一口食べてみれば、美味いと言われた理由がなんとなくわかった。
あぁ、これは美味いケーキだ。

鞄の中には2個のチョコレート。

1個はアフロ、もう一個は…

多分、あいつが想像している俺はここで終わりだ。
でもちょっと意外な事をして気を晴らしたいと思った。

俺様からサプライズプレゼントなんて、ありがたく思えよ!

その割に直接渡さないのが俺様らしいと言うか、正直あいつの反応を見るのにビビってると言うか…
いつも通り狡くアフロに任せて俺はヴェルサイユに逃げ込んだ。

偶然あいつを思い出した俺と、偶然俺の元にやって来たあいつ。
何かが動き始めた瞬間だった。

ーおわりー

聖域の中から外の世界へ連れ出していくパターンとは逆に、世界を放浪するデスマスクを聖域に閉じ込めたくなっていくパターンの山羊蟹。かな。でもそこはやっぱり無理で、2人旅になる。お金の稼ぎ方が汚くて、更正させて結局シュラが管理すると言うか払う。
こっちのシュラは無償の愛ではないのでデスマスクは体で払わされる。贅沢させてやるから連れて行けと同行させて毎回後悔するデスマスク。

没ネタのくせに自分用にさらにこの話を続かせたのですが、シュラが独占欲過熱してぐちゃぐちゃになると思いきやデスマスクの方がぐちゃぐちゃになっていて何か急展開の急展開な感じになってしまった。エロメインなのでここには書けないけど17000字というダラダラ長い話でしかも終わってない(笑)デスマスクの誕生日会を開いて、みんなの前で交際宣言、同居宣言をした解散後にまたエロに突入しそうな所で止まっている。多分、もう書くエロネタが無いから止まったような…時間があれば終わらせておこう…

どの設定でもシュラは趣味が無くお金を使わないワーカーホリックなので金持ち、デスマスクは最低限のお金は残してるタイプ、アフロディーテは貯金という概念が無く使い放題という感じでやってます。

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2022
06,29
トーン貼り28頁半ば到達!
本日は腰が痛すぎて作業が進まなかった\(^o^)/
座ってばかりいるから負担かかり過ぎてるのだろうけど。
バンテリン買うしかないか…

さて今日のネタはまた山羊誕用に作ったけど没にしたやつ。
しかし、没になってないやつも結局描けなかったのでどっちもどっちである(・ゝ・)
聖戦終了後、復活してから関係が進むバージョンの山羊蟹。
うちはシュラもデスマスクも似たような口調なので相変わらずどっちが喋ってるかわからんと思いますが、まぁ脳内で補完してくださいまし。
いつも漫画で描く前提なので細かい描写無いです。自分の脳内にあるので…そしてそれを文字にする能力は無い(゚∀゚`)
ーーー

磨羯宮にて
「誕生日おめでとー!」
「シュラの誕生日がくると1年の始まりって感じがするなー」アイオリア
「あれ、ケーキ1個余るな」ミロ
「あーデスマスクの分だろ、集まりにはいつも来ないし」アイオロス
「そうだっけ、いるかいないかわからんもんな」ミロ
「じゃあシュラ2個食べろよ、好きだろ?」アイオリア
「あぁ、貰っておこう」

解散

「おい、アフロディーテ」
「お前、今でもデスマスクに会うか?」

「んー…5日前くらいに会ったかな?トリノに行くって出てったよ」
「復活してからすっかり旅行趣味になったみたいで、ほとんど聖域にいないよねー」
「交通費はかからないかもしれないけど、どっからお金出てくるのかほんと謎」
「まぁ彼らしく自由にやってるよ」

巨蟹宮の方角を見やるシュラ

「自由、か」
復活後は前にも増して関わることが無くなったデスマスクがふと懐かしく気になった
残ったケーキを持って巨蟹宮に向かう

扉を開けるとソファに座って本を読んでいるデスマスクがいた

「おい、勝手に入って来んな」
「旅行に行ってるんじゃなかったのか」
「さっき帰って来たんだ」
「っていうかいる事くらいわかって来てんだろ、何の用だ」

「俺のケーキをわけてやる」
「はぁ?」
「俺の誕生日なんだよ、今日」
「へー、そうだっけ?わざわざ主役が俺様に持ってきたのかよ」
グチグチ喋りながら冷蔵庫に入れようと扉を開けた

「いらねぇよ、それお前が食え」

「俺のケーキが食えんのか」
「相変わらず傲慢な野郎だなーお前好きなんだろ?そういうの」
「そんな事、知ってたのか?」
「…ガキん時、そうだっただろ」
「そんな昔の事、覚えてるのか?」
「アフロに聞いたんだよ!」
「俺のことなんか話題になる事あるんだな」
「うっるせぇ!とにかくいらねぇ!」

「ククッ」
「何笑ってやがる」
「お前、変わってないな」

「13年間は見栄張ってサガに媚び売ってバカやってんなと思っていたが」
「今のお前は初めて会った頃のガキがそのままデカくなった感じだ」

「バカにしてんのか」
「お前がまた自由になれて、良かったなって思うんだよ」
「……」
「なんか昔から懐かない猫みたいだよな」
「すぐキーキー喚くわフラフラどっか行くわ」
「おめぇ…」

「ほら、このケーキ明日でいいから食え」
「色んなケーキ食ってきた俺が言うんだ、美味いぞ」
「何か餌与えてやってる感がすげームカつく」

デスマスク押しのけて本を覗き込むシュラ

「ちょ、おい!」
「次はフランスに行くのか?」
「……」
「土産楽しみにしてる」

ふにっ、とデスマスクの頬にキスを落とした

「?!」

「おやすみ、"ーーーーー"」
わざとらしく微笑みかけて部屋を出る

「こっのゲイ!誕生日だからってウカれてキモいことしやがって!!」

扉の向こうで喚いている声が聞こえた
「あぁ、ちょっとウカれてるな」

別に興味があったわけではないが、久々に対面した幼馴染みが相変わらずで何故かちょっと嬉しい
今年の誕生日は今までで一番気分が良い日かもしれない
ーーー

後日
「シュラ、これデスマスクから」
「あいつから?」
「トリノのお土産もらったんだけど、シュラにもわけてやれって」

袋を開けるとチョコレート

「そう言えば誕生日だったから特別に、だってさ」
「用意してたんなら自分で渡せばいいのにね」

「ハハッ、そうか」
「…可愛い奴」
こんな反応返されると本気出してみたくなってくるな

ーおわりー

拍手

2022
06,28
トーン25頁くらいまで到達。
今月中(あと2日…)には30頁いっときたい。
おおよそ2wで30頁ということは、結局トーンで1ヶ月かかるってことね…
4月19日から再開して3ヶ月か…大作レベルやん…
てか前編1ヶ月半で仕上げてるけど、今思うと意味不明過ぎる(゚∀゚)
頁数変わらないのにどうやって描いてたんだ自分!

さて本日のネタは昨年2021年の蟹誕話に追加しようかと思っていたけど結局描けなかったやつです。そのうち描こうかなとは思ってます。思ってるだけですが…。ちまい絵の方で。
相変わらず文字ではわかりにくい。

ーーー

雑誌を眺めているシュラ(・ゝ・)

(゚∀゚)「えーお前バイクとか興味あんの?」
(・ゝ・)「まぁちょっと気になる」
(゚∀゚)「買ったら俺も乗せてよー、とか言っちゃって」
(・ゝ・)「‼︎」

(・ゝ・)つ□バッ(雑誌の二人乗りページ)

(・ゝ・)「…二人乗りで旅行…」

ーーー

ξ゚、ゝ゚・ξ「シュラ最近見ないねー」
(゚∀゚`)「そうなんだよ何か猛烈な勢いでバイトしてるらしい」

ーーー

(・ゝ・)ーお金が貯まりましたー
(聖域の用事と仕事と免許取得をフルで頑張り切った)

とある6月24日

(・ゝ・)つバイクどどーーーん!

Σ(゚∀゚)「えぇ!バイク買ったのか?!」
(・ゝ・)bグッ
(゚∀゚*)「すげー!カッケー!」
(・ゝ・)つ「これをお前にやる」

(゚∀゚)つ(ヘルメット)

(゚∀゚`)「えぇ…これ俺の?」
(・ゝ・)「ウン」

(゚∀゚*)ポッ

(゚∀゚*)「じゃあ!ライダーススーツも買わなきゃな!」
(・ゝ・)b「今から行くか?」バイクで

イチャ(・ゝ・)(゚∀゚`*)イチャ

ξ゚、ゝ゚・ξつ「ヤッホー!」

ゴォォォォォ!!!ー=≡ξ゚、ゝ゚・ξ
(オープンカーアフロ)

(゚∀゚`)「えぇ?!お前オープンカー持ってたの?!」

(・ゞ・)…ξ゚、ゝ゚・ξふふ

(・ゞ・)「おいおい殴り合いだなぁ…?」

(゚∀゚`)「えー俺様迷っちゃうじゃーん」
(゚∀゚`)「どっちも捨てがたいー」

ググ…(・ゞ・)つ((゚∀゚))⊂ξ゚、ゝ゚・ξググ…

ーおわりー

愛され系蟹誕。
うちの蟹は乗り物の免許取る気無し。シュラとアフロは免許持ち。盟にも取らせようとしている。
ただし、船舶免許には憧れていて取ろうか迷っている。

拍手

2022
06,27
トーン22頁くらいきました(゚∀゚)
先は長い…巨蟹宮のグラデ地獄に突入。

今日のは元々山羊誕用に作ってあったネタです。
長い山羊誕ネタが絶対に無理だったので、なるべく短いのを!と思ったけど結局描けなかった(・ゞ・)
来年描くかも?わからん。また新しいの作りそう。そして描けないループ…

相変わらず誰が喋ってるかわからんと思いますが適当に脳内変換よろしくお願いします…
ーーーー

シュラは早起きなので(訂正、俺が遅い)起きると朝食が完成している
自分の分と一緒に作るわけじゃなくて、だいたい俺が起きそうな時間に合わせて作ってくれているから、冷めてたり硬くなっている事はない

ある朝、俺が目覚めるとシュラはまだ隣で眠っていた
ー珍しいな…ー
着替えているから二度寝か?
そっと頭を撫でてみる
ー……ー
ー野郎に可愛いって、こーゆーことか…ー
思わず頬にキスをしていた

ーーー

「悪い、朝食作って無かった」
1人で起きてリビングのソファに座っていると、起きてきたシュラはドアを開くなりそう言った
「いーよそれくらい自分でできるし、俺頼んでないし」

「何?疲れてたの?」
「……お前見てたら寝てた」
「は?」
「まぁ、いつものアレだ…」
「??」
俺の隣に座ってギュッと抱き締めてくる

「参ったな、いつまで経っても気持ちが落ち着かない」
「?…好きってこと?」

「大・好きだ」

「ふーん」
シュラが俺にぞっこんなのはやはり嬉しい、顔が緩んでしまう

「何だよ、誕生日だからって何か狙ってるのか?」
「いや、要らない、何も」
「これ以上与えられたらお前を失いそう」
低く鋭く響いた言葉が俺の胸を打つ

「シュラ」

「もう聖戦は終わったんだよ」
シュラの背中に腕を回して抱き返す

「俺たちが奪ったものは山ほどあって忘れる気は無ぇけど」
「それを引きずり過ぎるのは忠誠を誓ったあのお嬢さんが嫌がるだろ」

「俺は女神なんてもうどーでもいいけど、俺が沈んでる時はお前がそう言うじゃねぇか」
「あぁ…」

「まぁわかってるよな、つい言っちまうんだよ」
ヒョイ、と肩を押してシュラの顔を見れば、いつもの鋭い視線を和らげて微笑んだ

「クク、俺たちの悪い癖だ」
そう言って俺にキスをする
「ん…」

俺からも仕返してやった
「ちゅ」

「なぁ、デス」
「うん」

「お前がいてくれるだけで本当にもう何もいらないんだ」
「ハハ、一緒。お前がいりゃ金も困らねぇし」
「ククッ、バカ」

クスクス笑いながら、どんだけするんだよってくらい唇を重ね合わせる

「俺、すげぇ"ーーーー"」

「…うん、俺も」

ーお前に出逢えたことだけは、神に感謝するー

ーーおわりーー

拍手

2022
06,26
今日はトーン貼りあまり進まず(゚∀゚`)
6月中は無理、7月上旬…かな?ギリ中旬かも…



シュラ毛、トーン乗せてから主線を白に塗り替えれば楽なのでは、とか思ったけど試すなら次の漫画からだな…あまりにも途中から過ぎる(・ゝ・)
てか雑路線でいくなら塗りつぶしだけで良いのにな…つい、やっちゃうよね…

さて今日もネタ出しました。
毎日は無理だろうけど書けるだけ書く!
ネタ出しはパソコンつけれないけど時間はあるって時に書いてます。子が眠りにつくまでの間とか。
ーーー

「おいシュラー!お前の可愛くない彼氏が来てるぞー!」

闘技場で候補生たちの鍛錬を見ていたところにミロから声がかかった
振り向いて辺りを見回すと、崩れかけた石柱の上で座っているデスマスクを見つける

「今日は用事があるんだっけか?仕事?」
「いや、あいつの誕生日なんだ」
「あぁ……」
「予定よりまだ早いんだけどな」

時間まで待たせようと思ったがミロに止められた
「いや、もう終われよ、あいつにずっと見られてやんの何か嫌だ」
「……」
「早く連れて行ってくれ」
そう言われながらデスマスクの方へと背中を押される
本当に嫌なのか、誕生日と聞いて気を利かせたのかわからないが、予定よりも早く切り上げさせられた

ーーー

「おい、まだ早いだろ」

石柱の元へ行き声をかけると、ふわ、と彼が舞い降りてくる

「だって俺様暇だもん」
「今日はもう終わりだ、一先ず宮に戻る」
「え?終わったの?何で?」
「お前がいると嫌だからってミロに終わらされた」
「へー、気が利くじゃん」

嫌味を言われてるかもしれないのに、どこまでも前向きなこいつには感心する
たまに、本当は凄く傷付いているんじゃないかって思えて、そんなこいつをフォローしている間に情が移って今に至るわけだ

ふ、っと腰に腕をまわされて軽くキスをされた

「まて、汚れているから宮に戻ってからにしろ」
「気にしないって」
「お前の服が…ほら、砂がついた」
パタパタ払い落としてやって、先に行こうとすれば腕を絡めてくる

「だから……」
振り向いてデスマスクを見れば、別に甘えるような表情をしているわけでもないのに、腕を絡めて俺を見るその姿が無性に可愛く見えてしまう

「……」
ため息一つついてグイっと腕を引き寄せた

「お前ってさ」

「言うことキツいけど、やること優しいよな」
「ふーん」
「ちゃんと俺のこと好きなんだってわかる」
「良かったな」
「うん、良かった、お前で」

「……」
「……」

「……好き」

ぽつり呟かれた言葉にドクンと血が沸きたつ

立ち止まってデスマスクの唇にチュっとキスをすれば、ふにゃっと目元を緩ませて俺を見た

ハァ…贔屓抜きでこいつ可愛いと思うんだけどな、誰も賛同してくれない
俺にだけ見せてくれる姿なんだろうけど
隠しておきたい気持ちと、みんなに知ってもらいたい気持ち両方がある

「なぁ、プレゼント何くれんの?」
「お前が欲しいもの」
「クク、もう手に入れてるし」

「……」

もう一度キスをしてデスマスクを抱き上げた
ディナーまでまだ時間はある

「好きなだけ俺をくれてやるよ」
「ヒヒ、最高」

すれ違う者たちの視線も気にせず、デスマスクを抱いたまま磨羯宮へ向かった

ーおわりー

拍手

2022
06,25
漫画のトーンは18頁くらいまで到達。

昨日の続き、ゴールインまで書かないと中途半端感が漂う…
長編ばかり描いているから感覚が麻痺してきている…(゚∀゚)
ここで終わり?って感じだけど、終わりです。
ゴールインまでだとめちゃ長くなりそう…
ーーーー

「でも今は普通に喋れてんじゃねぇの?」
そう言う俺と目が合ったシュラは、ハッとして視線を逸らした

「……」
「あー…悪いな、俺様なんかをそんな意識しなくても…」
「いや、お前の事が心配で、それどころではなかった」
「お前、何で俺のこと気にかけるんだよ」

「……」

「……デスマスク」
「おう」

「これからお前の事は、俺が守るから…」

「……」
「……」

「……は?」

急に何を言い出すかと思った
「……俺様、一応これでも黄金聖闘士だぜ?」
「しかしサガには敵わないだろ」
「それはお前だって…」
そう言いながら、投げ飛ばされたサガの事を思い出して確認する

黒に染まり掛けていた髪色はすっかり金に戻っていた
そんなに衝撃的だったのか、まだぐったり倒れたままだ
「いや…まぐれでもサガ投げ飛ばすってすげぇわ…ちょっと引く」
「お前のコスモが揺らいで心配のあまりだったが…正面から対峙していれば無理だっただろうな」
聖剣で斬られたわけじゃないから、そのうち起きて俺に平謝りしてくるのだろう
ちょっと面倒くさい
「なぁ、サガが起きるまでお前もいてくれよ」
「それは構わない、その方が良いだろう」
「お前的に?」
「……まぁ……」

「なぁ、お前って俺と仲良くなりてぇの?」
「仲良く?……仲良く、か…」
「違うのか?」
「仲良く、できるのか?」
「俺が?俺は別に来るものウェルカムだぜ?」
「……そうか……」
「でも今みたいに淡々としてるより、サガから助けてくれた時みたいに勢いある方が好きだけどな」
「……」
「思い返すとちょっと格好良かったかも、とか言っちゃって」

サガが起きるまでいて欲しいものの、テンションの低い空気が続くのは耐えられないのでヘラヘラしながらシュラの緊張を和らげさせる努力をしてみた
なんだかんだ貴重な同期で同年代の黄金聖闘士
嫌厭していたが、向こうが嫌っているわけではないのなら仲良くしておいた方が足しになりそうだ
そんな事を考えながらシュラを見ていると、ふ、と微笑んできた

ー……なんだよ、その余裕の表情……ー

直接言ってやればよかったが、不覚にもドキッとしてしまったので声にならなかった

ー……そういや、すぐに話題変わっちまったけど、俺を守るって何なんだよ……ー

俺もまだ考えが甘かったと言うか、純粋だった
シュラが俺に傾けてきた気持ちの意味に気付くのは、次の6月24日が来た時である

ーーーー終わりーーーー
プロポーズばりの誕生祝いをされる展開ってやつ。

拍手

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