2022 |
07,22 |
イラスト頁も描けた(゚∀゚)
ので明日から仕上げベタを頑張る。イラスト込みでも9頁。今回表紙無しっ。
さてネタ話はやっと終盤に向けて場面が変わりました。
もう少し途中の話を入れようかとも思いましたが、終わらないのですっ飛ばし。
ここからも長いかもしれないのでこれでいいのだ…
ーーー
聖衣無しで黄泉比良坂に滞在するのは正直キツい。
ので明日から仕上げベタを頑張る。イラスト込みでも9頁。今回表紙無しっ。
さてネタ話はやっと終盤に向けて場面が変わりました。
もう少し途中の話を入れようかとも思いましたが、終わらないのですっ飛ばし。
ここからも長いかもしれないのでこれでいいのだ…
ーーー
聖衣無しで黄泉比良坂に滞在するのは正直キツい。
こまめに巨蟹宮に戻って休憩してはまたこもりに行く。
ただ巨蟹宮に引きこもるだけでもいいんだろうけど、俺がそこに居る痕跡(コスモ)をなるべく残したくなかった。
その日も特に仕事は無かったので黄泉比良坂で時間を潰して、疲れがきたため巨蟹宮へと戻ってきた。
現世に足を踏み入れた瞬間。
黄泉比良坂へ入り込む前とは違う緊迫した空気に聖域が包まれているのを感じた。
「……」
おかしい、そんなに滞在していなかったはずだが短い時間で何があったのか。
聖衣が無い事に不安は無かったが、状況によってはとても不利になる。
地に足を着けず、滑るように巨蟹宮を抜け教皇宮へと向かった。
獅子宮、処女宮、天秤宮、天蠍宮は主の不在により今は無人だ。
教皇宮まで続く道の途中でぽつり、ぽつりと血のようなものが滲んでいた。
ただの怪我人なのか、それとも…
上にいるシュラやアフロディーテはどうしているのだろう。
考えればサガがすぐ下にいるのだから一度話をしに行けば良かった。
人馬宮が目前に迫るが、アイオロスのコスモは感じない。不在なのだろうか。
中に入っても大声で呼び出す気にはなれず、そのまま磨羯宮へ向かった。
聖域はとても静かだった。
誰もいなくなってしまったんじゃないかと思うくらいに。
もしかして、俺が戻って来る世界間違えたとか?と、漫画みたいなことも考えた。
ーーー
磨羯宮が見えて、中に入ってもシュラの気配もコスモも感じない。
念のため私室の方も確認したが誰もいなかった。
……何だこれ…うそ、やだ、こわい……
恐怖なんて滅多に感じないのに、この状況でシュラがいない事が凄く怖く感じた。
聖衣を取りに、教皇宮にいるかも…
スピードを上げて教皇宮へ向かう。
宝瓶宮は不在、双魚宮にアフロディーテはいなかった。
どうなってるんだ?!
「……シオン様っ!!」
教皇宮へ続く最後の道にデモンローズが敷き詰められている。
という事は、やはり敵の侵入があったのか?
ローズが枯れていないからアフロディーテはどこかで生きている…はず。
薔薇を避ける道を辿り、ようやく教皇宮に辿り着いた。
扉を開けると教皇はそこにいた。
「…遅かったな、デスマスク」
「……シオン、様…」
教皇座の前に山羊座と蟹座の聖衣が置かれている。
山羊座の箱は開いていた。
「聖衣を取りに来たのか?…でももう遅いな」
直ぐにでも聖衣を着ないといけないと肌で感じた。しかし体がすくんでしまっている。
どう考えてもシオン様のコスモではなかった。
「シュラは真っ先に来て向かったぞ」
「……どこへ」
「逆賊の討伐とアテナの奪還だ」
「……アテナ……」
「お前は黄金聖闘士のくせに口が達者なだけで使えないな」
「……」
「勘が冴えている分、タチが悪い」
ゆっくり、法衣を着た男が近付いてくる。
「……シオン様は……」
「もう遅いと言っている!」
法衣の男が声を荒げた瞬間、俺は近くの柱まで吹き飛ばされた。
「ぎゃっ!」
「フッ、こんな状況でも間抜けな声を上げおって」
「ぅう…」
痛い…絶対に骨が折れた…聖衣…早く、聖衣を…
「あの老ぼれがここに居ない事が何を指すか、わかってるのだろう?」
「……」
シオン様、何でこんな事に…
「まぁ、正体が知れたところでお前を殺すつもりは」
「デスマスク‼︎」
突然、俺を呼ぶ声が響いた。
「……シュラ…ッ⁈」
振り向いた瞬間、血に塗れた聖衣を着たシュラが俺に駆け寄り、守るように抱き寄せる。
誰の血だろう…シュラが浴びた返り血が染みて、同じように血に塗れていった。
ーつづくー
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