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そこはかとなく

そこはかとない記録
2023
11,05
王道なラブロマンスが好きなのでオメガバースとかも捻くれてないものは結構好き。描く余裕はないけど、山羊蟹で描くならシュラがβからαに変異するタイプのオメガバを描きたい。デスはもちろんΩ。もはや描かなくても、コレだけで「シュラがいいところ全部持ってっちゃう話なんだろう…」としか思えないと思いますが、まぁそうです(・ゝ・)

ちょろっと走り書きするだけのつもりが右手が唸り出して止まらなくなった上に脳内シュラが早口で捲し立ててくるのでどえらい長い走り書きです。同じシーン2回書いているし。どんどんヒートアップしていく感じがちょっと引くかもしれませんが自分は達成感を得てスッキリしています…。
あ「オメガバースとは」という基本的な説明は一切ありません…(゚∀゚`)
オメガバ苦手な人も多いと思いますので読むかどうかはお任せします。全年齢ブログなので濡れ場はないです。

ーーー

13歳くらいの時にバース性が判明して、デスはΩ、シュラはβ、アフロはα判定が出てデスマスクはとんだ誤判定だなと笑う。全員αに決まってるだろ、って。
でも15歳くらいの時にΩの兆候が出始めて、β判定が出ていたシュラが発情期中のデスマスクの面倒を任される事になる。聖域を出て、誰にも知られていない場所で1週間過ごす事になった。その頃には年少組も判定が出ていて、山羊蟹以外はやはり全員αだった。
シュラがデスマスクの世話をする事になったもののデスマスクはシュラのβを信じていなかった。自分が実際Ωだったから地獄に叩き落とされた気分で普段ならシュラのβも笑ってやりたいけど、何故かこいつがβなはずがないってずっと思っていた。のでいつαに変異するかわからないシュラに世話されるのを嫌がって拒否し続けた。

20歳になってもシュラはβだった。デスマスクの発情に関して何の影響も受けない。もしかして、βのシュラに影響が出てないと言うよりも自分のΩの影響力はそんなに無いんじゃないか?と考えて、ある日発情期の最中にシュラの目を盗んで12宮へ戻って行く。しかしそれはとんでもない間違いだった。
巨蟹宮の自室に辿り着くとアフロディーテとサガが言い争いをしている。2人はデスマスクの部屋に残されたΩの匂いにつられていた。サガはデスマスクを探していた。発情期中のデスマスクの居場所はシュラしか知らない。アフロディーテも知らないが誘惑に耐えながらもサガがデスマスクを探しに行くのを引き止めようとしていた。そこにデスマスクは出くわしてしまった。自分が不在の間に荒らされた部屋、それらはいつもデスマスクが戻る前にシュラが片付けていた。デスマスクに気付いたサガがデスマスクを捕まえようとするがアフロディーテがギリギリ止めに入る。
「何故今ここに来たんだ、早く離れろ!シュラはどこだ!」
そう無我夢中で叫ぶアフロディーテもデスマスクを見据える目が猛獣のようでいつ理性が切れて襲いかかってきてもおかしくない程だった。
だめだ、12宮だからテレポートなんてできない、元々熱っぽい体で駆け出したが金牛宮でやはりΩの匂いに惑わされているアルデバランに捕まってしまう。殺してしまうかもしれない、と思いながらも積尸気冥界波を使おうとした時にシュラがデスマスクを助けに来た。
追いかけて来たサガと理性を失ったアフロディーテの攻撃を受けながらシュラは12宮を降りて、その瞬間デスマスクはテレポートを使って逃げる。

誰も知らない静養小屋に戻ってから、シュラは一言だけ怒った。デスマスクは無傷だったがシュラはサガの攻撃を受けていた。今までに味わったことの無い気持ち悪さと恐怖とシュラへの申し訳なさでデスマスクは声をあげず涙が溢れた。
自分のΩの才能は黄金並みに絶大だった。Ωである事を思い知らされた事よりも、シュラが何故平気でいられるのか不思議でならず、また心の奥でそれがショックだった。シュラはβだからΩに惑わされなくて当たり前。シュラはαじゃない、βだから。なぜシュラがαであって欲しいとずっと思っているのか自分でもわからなかったが、シュラがβである事がとてつもなく悔しかった。黄金であるシュラの事を思っての事じゃない、自分の気持ちが悔しかった。

気持ちが落ち着いた頃、これまたシュラがとんでもない事を話し始めた。聖戦に向け、蟹座のΩを安定させるためにそろそろ誰かと番になった方がいいという話が出ている事。相手が決まらなければおそらく偽教皇サガと契約させられるだろうという事。
番を得れば、もう俺に世話されなくても済むから悪い話でも無いだろ。そうどことなく穏やかに話されてデスマスクはムカついた。
「絶対に嫌だ、番なんて隷属契約。俺はお前を死ぬまでこき使ってやる!」
いつもの調子で言っているつもりだったが、どうにも迫力がないのかシュラは間抜けな顔をして俺を見るだけだった。
そうだ、今まではαかもしれないこいつに世話なんかされるのは嫌だったがコイツはαなんかじゃない。ただのちょっと優秀な黄金β野郎だ。Ωの影響も受けない。ずっと俺の世話をしてればいい。ずっと俺にαを寄せ付けないように守っていればいい。
この時まだデスマスクはよく理解していなかった。Ωはαに影響を与えるだけではない。αからの影響も受けてしまう事を。

それからしばらくはまた発情期がくればシュラと過ごす生活が続いた。僅かな兆候でも感じれば直ぐにシュラと聖域を離れた。2人で過ごすとはいえ相変わらずほとんど別行動をしていてシュラが不必要に俺の部屋に入る事なんて無かった。
発情期中というのはほとんど食事も喉を通らなくなるものだが、もう何年もずっとこの時だけシュラが俺に食事を作ってくれる。食べたい物を聞かれるわけではないのに今では食べれる物や量を理解していて準備してくれる。何となく、この発情期中にシュラが作った物を体に取り込むというのが気休めと言うか、どこか心地良く思うようになっていた。
ずっと着けていた首輪もシュラと聖域を離れている間だけ外すようになった。普通なら発情期こそ守るべき場所なのだろうが、どうせβのシュラに噛まれたところで何でもないのだから…

この後、デスマスクに番を探す計画は本人をよそに進行していき、遂に22歳の時にサガと番にさせられる事が決まる。
発情期の兆候が出てもシュラは迎えに来なかった。おかしいと思って磨羯宮へ向かうとシュラとサガが話をしている。デスマスクはサガから遠ざかるためにその場を離れようとしたが、気付いてしまった。サガから漂ってくるαの匂いに。途端に力が抜けてその場に座り込んでしまう。それに気付いたシュラが駆け付けて来てくれた。「嫌だ、この匂い嫌だ」と無意識に繰り返してシュラにしがみ付いて何も感じないシュラの匂いで満たそうとする。
「嫌だ、サガ嫌だ、怖い、俺を連れてけ、早く、逃げろ、早く小屋へ連れてけ、早く、早くしろシュラァ!」
「できない!」
そう叫ぶシュラもしがみ付くデスマスクを強く抱いていた。その叫びがどういう意味だったのかもよくわからず、次第にサガへ惹かれていく強烈な誘惑に涙を流しながらデスマスクは遂に自我を失ってシュラを突き飛ばした。這いながら、ゆらりとサガを見上げて泣きながら微笑みを浮かべ自ら首輪を外そうとするデスマスクを今度はシュラが再び駆け寄ってサガから引き離す。
「やめろ!離せ!」
「できない!こんな事、お前をサガに、αに渡すなんて俺にはできない!」
そうシュラが叫んだ途端、空気が一気に変わった。
虚ろだったデスマスクの目に光が戻る。そして再び涙が溢れ出た。喜びの涙が。

わかる。匂いが、シュラの匂いが。ずっと、ずっと夢見て待ち望んでいたシュラの匂いが。夢じゃなかった、妄想じゃなかった。魂に刻み込まれていた、シュラがαである事を俺だけがずっと知っていた。生まれて初めてΩで良かったと思えた瞬間。
「やっと、会えた。お前俺の事好きになんの遅すぎるんだよぉ!」
シュラの事を再び抱き返して、それを確認したシュラはデスマスクを抱いて駆け出した。追いかけて来るサガを振り切って12宮を下り、デスマスクのテレポートでいつもの静養小屋へ逃げた。
Ωの匂いを初めて感じるシュラもデスマスクを抱きしめながらどんどん沸き上がって溢れ出る愛おしさが止まらない。目の前に見えるところ全てにキスを落とし、デスマスクの瞳を覗いてから最後に唇を塞いだ。

ーーー

最初、デスマスクの世話を任された時は本当に何も感じなかった。自分しかβがいないのなら仕方ない、付き合いも長いので面倒くらいみてやるかという気持ちだった。デスマスクが嫌がるのもわかるし、あいつが部屋にこもって何をしているのかとかも全く興味が無かった。ただ、本当に熱っぽくて怠そうにしているから食事や入浴の準備など最低限の世話だけはしてやった。

ある時、自分だけ聖域に戻って簡単な仕事をこなした帰り、デスマスクが持って来るのを忘れた本があると言っていたのを思い出し巨蟹宮の私室へ立ち寄った。扉を開ける瞬間、一瞬思わず手が止まり違和感を感じた。そのままゆっくり扉を開けると誰もいなかったが、デスマスクの部屋は酷く荒らされていた。寝室が特に酷く、とても本人に見せられる状態ではなかった。
最初はわけがわからなかったがそれからもデスマスクが発情で不在にする度に荒らされていると気付き、これがΩを求めるαの仕業かと嫌な気持ちになった。αとはもっと高貴なものではなかったのか。それは幻想でしかないのか。そんなαにΩを、デスマスクを与えてしまったら?彼はこの部屋のように酷くめちゃくちゃにされてしまうのか?
そう考えた時、たとえあんなデスマスクであろうと長い付き合いの同僚がそうされてしまうのは気分が悪いと感じた。お互い惹かれ合うΩとαだから、デスマスクはαにぐちゃぐちゃにされる事を望むかもしれない、そんな事も考えたがもっと気分が悪くなるだけだった。

発情期が終わりデスマスクが聖域に戻る前は必ず巨蟹宮の私室を確認し、荒らされていれば綺麗に整えてから彼と聖域に戻った。
俺は発情期では無い時期もα達に囲まれた中で生活するデスマスクの事を気にかけるようになっていた。

俺たちが20歳になった頃、本人がいない場で「デスマスクに番を」という提案が教皇からなされた。みな、静かに聞いていた。面倒を見ている俺にも確認されたが、本人に確認しないとわからない、とだけ答えた。そんな矢先に何を思ったかデスマスクは発情期中に聖域へ戻り問題を起こした。
自身がΩである事の危険性を初めて思い知らされたデスマスクは今まで見たこともないようなショックの受け方をしていてとても怒る気になれなかった。
それと同時に俺は心の中で「αはとても危険なものだから嫌いになってくれた方がいい」などと考えていた。だから、タイミングは最悪だが今「デスマスクに番を持たせる計画」がある事を告げた。

思惑通り、彼はαと番になる提案を嫌がった。それどころか俺を選んだ。これは意外だった。俺とずっといる、俺が世話し続ければいい…そう言うデスマスクの言葉に、俺自身もその通りだと思った。βは俺しかいない。俺がデスマスクを守り続ければいいし、デスマスクもずっと俺に守られていればいい。この時だけ、自分がβであったとこが最高の運命であるかのように思えた。
Ωの運命はα…それは変えられない事実であるというのに。

デスマスクに番を与える計画が持ち上がる度に俺はデスマスクにその気がないと断り続けたが、22歳…聖戦の火種が見え隠れし始めた頃ついにサガが動いた。
デスマスクの発情期がきている。早く連れ出さないといけないのにサガの圧倒的なαのコスモに押されて動けない。最悪な事にデスマスクの方から出向いて来てしまった。
Ωにαは抗えないのと同じく、Ωはαに抗えない。
力の抜けたデスマスクの方へサガが気を逸らした瞬間にコスモの圧が弱まりデスマスクの元へ駆け寄った。デスマスクはαの誘惑に必死に耐えているようだったが、それはもう時間の問題だと言う事が肌でわかった。ずっと俺に助けを求めて縋り付いているのにβの俺は何もしてやれない。βの俺だけがデスマスクを守れていたという幻想が一気に打ち砕かれて、βの俺だけがデスマスクを守ってやる事ができない。αなら、いかにサガが最強であろうとせめてαであったならばもう少しどうにかできたかもしれないのに。αなら、サガに渡す必要も無かったのに。αだったら…俺がデスマスクの番になれたのに…。
自我を失いαであるサガを求めてデスマスクは俺を突き飛ばした。

デスマスク、あの時お前はなぜ俺を選んだ?お前はβを選んだのか?俺を選んだのか?もし俺がαだったらどうした?俺がαでも…もし俺がαでも、お前は俺を選んでくれるか?
サガの元へ這いつくばって行き、心と行動が伴わず泣きながらサガに微笑みかけ首輪を自ら外そうとするデスマスクを見て俺は途端に破壊的な衝動に襲われた。デスマスクを壊しても殺しても構わない、ただ、絶対に誰にも渡したくない!
かつて目の当たりにして忌み嫌ったαの本能が俺に芽生えた瞬間、獣のように再びデスマスクを捕らえてサガから引き離した。


デスマスクは泣いていた。
綺麗な瞳で、とても綺麗な涙だった。
サガから引き離された悲しみではなかった。俺がデスマスクを愛していたという事が伝わった、喜びの涙だった。
あぁ、そうだ、俺はずっとただ1人のΩを、デスマスクを大切に守り続けて、いつしかデスマスクを愛していた。βの俺を必要としてくれていたデスマスクを、幼い頃からの仲間の絆を超えて愛していた。
何という運命だろうか。初めから俺がαであればこうはならなかっただろう。
αの本能を超えてデスマスクを愛おしく感じることができただろうか。βであったからこそはぐぐめた愛、αの醜さを知ったうえで、自分がそうなってでもデスマスクが愛おしいと気付かされた。
デスマスクのために俺のαは覚醒した。

まさしくデスマスクを聖域からさらっていつもの静養小屋へ逃げ込んだ。
どれだけ唇を重ね合わせても足りない、なぜこのまま一つに溶け合えない?2人を隔てる肌が邪魔で鬱陶しい。全部包み込んで、お前を俺の中に仕舞い込んでしまえればもう誰も手など出せなくなるというのに。
ただ2人とも息を荒げて何度もキス交わし、愛を囁き合う事もなく抱き合っていた。

本当は直ぐにでもデスマスクを番にするつもりでここまで逃げて来た。しかし先程までの緊張感から解き放たれ静かな場所へ来たからか、想いが通じ合って抱きしめ合っているだけでこんなにも満たされるのかと今得られる幸福を浴びて次第に冷静さを取り戻してきた。強い衝動で奪ってしまうのを抑えれたのは俺がずっとβであったゆえかもしれない。
発情期に差し掛かっているデスマスクの体は熱っぽく辛そうだった。それでも勢いで奪ってしまう事が急に恐ろしく思えてきた。

「…すまん、やはり今番になるのはやめた方がよくないか…」
「はぁ?!ここまできて何言ってんだよ!嫌だ、早くお前と番になりたい、我慢できねぇ!」
「…デス、俺たちは聖闘士だ。番になって、もし俺が先に死ぬような事があれば…」
「死ぬかよ!お前死なねぇだろ!そんな弱くねぇだろうが!」
「でもわからないだろ!神をも相手にするんだぞ!」
「だったら余計に俺を番にしろ!絶対に死ねなくなるだろうが!俺を残して、お前だけなんて!」
「……」
「正直、もう死ぬとか死なないとか関係無ぇんだよ…番にしてくれ、お前がαであるなら早く俺を縛ってくれ…辛いんだ、発情期とかαに惑わされるとか…全部お前だけで満たされるように俺の体を作り変えてくれよ…それはもうお前にしかできねぇんだよ…」
「なぁ、本当にお前が先に死にやがって俺が1人残る事になってもよ、お前の事ばかり考え続けて狂って死ぬならそれで良いって思えるんだよ、他のαなんか嫌だ、どれだけ寂しくて飢えてもお前の事で頭がいっぱいになれるならそれでいいんだ、だから早く、俺を助けてくれないか」
「俺はずっと、お前はαだと思っていた。初めてバース判定した時からそう信じていた。全然αに変異しなくて本当にβなのかって思った時、なぜか悔しくて悲しかったんだよ。それってもうその頃からお前の事好きだったって事だろ?何故かなんてわかんねぇよ。お前に惹かれる要素なんて無かったし。でも好きなんだ。他の奴らじゃ嫌なんだ、お前がいい。ずっとお前といたい。お前がαになったのなら尚更、他の知らねぇΩに取られたくねぇよ。だから俺しか知らないうちにさっさと番にしろ!こんなに好きだからいいだろ、辛いんだ、早くしろ馬鹿野郎!」

窓の外、燃えるように赤い夕焼けをカーテンで隠した。
いきなりの事で思うように優しく抱くことはできなかった。でもデスマスクが嬉しそうに首筋の噛み跡を撫でる姿を見て、それだけで俺たちの今までの全てが報われていく気がした。

後日、デスマスクに番ができた事を揃って報告し、デスマスクは発情期に左右される事なく巨蟹宮の守護に戻った。Ωの重荷から解放されたデスマスクはαに負けない力を取り戻そうとおびただしい数の任務をこなし、巨蟹宮の惨状をサガに見せつけた。清らかなサガは憂い、邪悪なサガは笑った。とんでもない奴を番にしたなと俺たちを笑った。つくづく、こいつにデスマスクを渡さなくて良かったと思った。

今年殺った奴らのほとんどがαとΩだとデスマスクは言った。アフロはまだいいがお前以外のαは嫌いだ、Ωもお前を誘惑しようとするかもしれないからみんな殺す。聖域の奴らもバース性を生み出した神々もみんな殺す。βだけの世界になれば今度はそいつらの中で闘争が始まるだろうよ、でももうそこに俺は興味無い。
デスマスクの話を隣で静かに聞いて、言葉が止まればキスをする。あれほどデスマスクを求めていた…いや、Ωを求めていたα達は今や誰もデスマスクに近付こうとはしない。所詮その程度のものだ。ただ俺だけが隣に並び、デスマスクに触れる。デスマスクも俺だけに触れて、柔らかく笑う。

番になってからはとても穏やかな時間の流れだった。今すぐにでもこのまま2人で死ねればいいのになんて思うほどに。それくらい今が幸せで、でもそれがそう長く続かない事は俺もデスマスクもわかっていた。
早死にを繰り返してきたのだろうか。少しでもデスマスクの魂に俺の事を刻み込みたい、俺を忘れないでほしい、前世からきっと俺の牙は強い執着から首筋を超えてお前の魂まで貫いているのだろう。コイツに俺の全てを叩き込んで今があるのではないかと思う。
だから次もきっと、お前は俺を覚えているよ。
αとΩの運命が一寸違わぬよう息を潜めて、偽ってでもお前に近付き俺は特別だと必ず思い出させる。それを思えば、お前が愛するこの俺は歴史上最も最悪なαかもしれないな。
お前がαとΩを殲滅させたとしても、俺たちの関係は変わらないし変えられない。
永久に俺を愛することしかできないと、もうそう決まってるんだ。


終わり。
ーーー
全年齢のブログだからというのもありますが、ちゃんとした濡れ場が無くてもそれなりにオメガバ書けるんだなと学びました…。基本的にこの設定ってエロメインで使う気がするので。
でも現状、蟹の発情期が軽そうに見えますね。βにも影響が出るくらい強烈っていうパターンもありますが、うちのβシュラには全く効いてない設定にしてしまったのでもう少しどうにかならんものか。
あー1冊描いた気分になれた(笑)せっかく今日家に誰もいなかったのにペーパー原稿できなかったですけど(゚∀゚`)
多分、ちょいちょい修正します。終わり方が弱い気がして。もっとシュラのαコスモがドギツくて誰もデスマスクに近付けないだけとか、シュラが一番ヤバい奴だった感をドロっとした感じで醸し出したいけど…(・ゝ・)あと弟子がいない原作路線です。でないと時系列に無理がでてきてしまう。ぶっつけ走り書きなので色々変な所ありそう。
最初からシュラがバリバリαバージョンもネタがあると言えばありますが機会があればメモ程度でいつか。メモ程度で…ほんとに…
(・ゝ・)φそうはいかんざき

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