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そこはかとなく

そこはかとない記録
2022
06,25
漫画のトーンは18頁くらいまで到達。

昨日の続き、ゴールインまで書かないと中途半端感が漂う…
長編ばかり描いているから感覚が麻痺してきている…(゚∀゚)
ここで終わり?って感じだけど、終わりです。
ゴールインまでだとめちゃ長くなりそう…
ーーーー

「でも今は普通に喋れてんじゃねぇの?」
そう言う俺と目が合ったシュラは、ハッとして視線を逸らした

「……」
「あー…悪いな、俺様なんかをそんな意識しなくても…」
「いや、お前の事が心配で、それどころではなかった」
「お前、何で俺のこと気にかけるんだよ」

「……」

「……デスマスク」
「おう」

「これからお前の事は、俺が守るから…」

「……」
「……」

「……は?」

急に何を言い出すかと思った
「……俺様、一応これでも黄金聖闘士だぜ?」
「しかしサガには敵わないだろ」
「それはお前だって…」
そう言いながら、投げ飛ばされたサガの事を思い出して確認する

黒に染まり掛けていた髪色はすっかり金に戻っていた
そんなに衝撃的だったのか、まだぐったり倒れたままだ
「いや…まぐれでもサガ投げ飛ばすってすげぇわ…ちょっと引く」
「お前のコスモが揺らいで心配のあまりだったが…正面から対峙していれば無理だっただろうな」
聖剣で斬られたわけじゃないから、そのうち起きて俺に平謝りしてくるのだろう
ちょっと面倒くさい
「なぁ、サガが起きるまでお前もいてくれよ」
「それは構わない、その方が良いだろう」
「お前的に?」
「……まぁ……」

「なぁ、お前って俺と仲良くなりてぇの?」
「仲良く?……仲良く、か…」
「違うのか?」
「仲良く、できるのか?」
「俺が?俺は別に来るものウェルカムだぜ?」
「……そうか……」
「でも今みたいに淡々としてるより、サガから助けてくれた時みたいに勢いある方が好きだけどな」
「……」
「思い返すとちょっと格好良かったかも、とか言っちゃって」

サガが起きるまでいて欲しいものの、テンションの低い空気が続くのは耐えられないのでヘラヘラしながらシュラの緊張を和らげさせる努力をしてみた
なんだかんだ貴重な同期で同年代の黄金聖闘士
嫌厭していたが、向こうが嫌っているわけではないのなら仲良くしておいた方が足しになりそうだ
そんな事を考えながらシュラを見ていると、ふ、と微笑んできた

ー……なんだよ、その余裕の表情……ー

直接言ってやればよかったが、不覚にもドキッとしてしまったので声にならなかった

ー……そういや、すぐに話題変わっちまったけど、俺を守るって何なんだよ……ー

俺もまだ考えが甘かったと言うか、純粋だった
シュラが俺に傾けてきた気持ちの意味に気付くのは、次の6月24日が来た時である

ーーーー終わりーーーー
プロポーズばりの誕生祝いをされる展開ってやつ。

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