2022 |
07,21 |
漫画はどうにかペン入れ終了〜(゚∀゚)
次から仕上げベタに入ります。これが時間かかるんだ…
あ、1枚くらいイラストも描きたいな。
それにしてもシブのコメ欄のスタンプだけってのは通知来ないんですね。最新作以外にスタンプ付くと気付かないわ。滅多にコメント付かないけどたまにチェックしないといかんなぁ。
さて本日も頭痛と腰痛のダブルパンチですが、今回は割と薬が効いているのでネタ話少し書けました。相変わらず話進んでいませんが。でも先は見えてきた。しかし辿り着くのは長そう…(・ゝ・)
ーーー
友達付き合い、とはどうやればいいのだろう。
次から仕上げベタに入ります。これが時間かかるんだ…
あ、1枚くらいイラストも描きたいな。
それにしてもシブのコメ欄のスタンプだけってのは通知来ないんですね。最新作以外にスタンプ付くと気付かないわ。滅多にコメント付かないけどたまにチェックしないといかんなぁ。
さて本日も頭痛と腰痛のダブルパンチですが、今回は割と薬が効いているのでネタ話少し書けました。相変わらず話進んでいませんが。でも先は見えてきた。しかし辿り着くのは長そう…(・ゝ・)
ーーー
友達付き合い、とはどうやればいいのだろう。
改めて考えようとするとよくわからなかった。
アフロディーテみたいに付き合えばいいのか…
アフロディーテとはいつも何をしていたっけ?
双魚宮を通過するついでに喋っていったり、休憩したり、アイツが欲しいもの見つけたら買ってやったり…特別2人で出掛けるとかそういう事はない。ただ聖域内で収まる関係。半年ちょっと、年下なだけ。
…ふと気付いたが、俺がアフロディーテにしてる事ってシュラが俺にやろうとしてる事と同じ?
「……」
だとしたらやっぱりアイツも特別俺を意識しているわけじゃなくて、ごく自然な対応をしているだけ…
それは良い事であるはずなのに、なぜかモヤっとする。
もしかして、俺だけ聖衣の影響が強く出てるんじゃないか…
自分に素直になりたいのに、どうしてもそう思えてしまう。
最初から、アフロディーテに接するような普通の気持ちではいられなかった。
だからもう何が本当なのかわからない。
考えるほど、もう聖衣を着て俺じゃなくなってしまった方が楽になれるんじゃないかとか思えてしまう。
「……そういう、死に方もあるのか……」
俺が聖衣の動きを否定しなければどうなるのだろう。
アイツが聖衣を脱がなければ際限なく俺を求めてくるのだろうか…
お互い嫌だ止めろの一点張りで、先の事を想像した事なんて無かった。
…ゾクゾクする…この感情は何?
シュラは純粋な気持ちで俺と向き合いたいだけなのに、俺はいつの間にかぬかるみにハマっているようで…
自分がとんでもない事をしでかしそうで、それだけは避けたいと再び黄泉比良坂に引きこもる生活が始まった。
ーつづくー
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2022 |
07,20 |
原稿は今日少し進歩。下書き1頁とペン入れ1コマ(・ゞ・)
腰がやられると座ってられないからいかん…もうちょいしたら病院行く。
で、ネタの続き、ほんの少しだけですが。そしてやはり話が進まない!
ーーー
聖衣着けてねぇのに何度も俺の手を引きやがって…
腰がやられると座ってられないからいかん…もうちょいしたら病院行く。
で、ネタの続き、ほんの少しだけですが。そしてやはり話が進まない!
ーーー
聖衣着けてねぇのに何度も俺の手を引きやがって…
もしかして、着てなくても山羊座蟹座ってだけで先代の影響を受け始めてるんじゃ…
そんな事を考えている間に、シュラは淡々と教皇に報告し終えた。
「デスマスク、おい」
「んぁ?」
「終わったから、帰るぞ」
「あぁ、帰っていいぞ」
「お前もだ」
「何で?俺ちょっとシオン様と話たいことあるし」
「…疲れてるんじゃないのか」
「直ぐに降りるより休憩したいじゃん、さっきもアフロんとこで休憩し損ねたし」
「……」
「お前は帰れ、シオン様と2人で話したい」
なんだかシュラが居残りそうだったから釘を刺した。
ーーー
シュラがちゃんと磨羯宮まで戻ったかはわからないが、教皇宮は出て行った。
「…シオン様、聖衣を着けていなくても先代の影響を受ける可能性はありますか」
「どうだろうな、お前たちが生まれ変わりでは無いのならそう影響しないと思うが…何か気になる事でもあったか?」
「……」
無いわけではないが、上手く言葉にできない。
「デスマスクよ、お前は少し気にし過ぎるところがあるからな」
「…気のせいと?」
「聖衣や先代の影響を受ける、という暗示にかかっているかもしれん」
「でも実際にそうでしょう」
「もちろんそれはあるが…純粋に、お前たちがどう思っているか考えられなくなっていないか?」
「……」
「シュラはマニゴルドではなくデスマスクとちゃんと向き合いたい、と言っていたぞ」
「自身もエルシドとしてではなく、シュラとしてな」
「聖衣を着ていないのなら、シュラがお前に向ける好意は本心からだと受け止められないか?」
「……それは、まぁ……」
どうせシュラにとって俺は聖域にいる仲間の1人だ。
たまたま同じ歳で向こうがちょっと気にしているだけ。
あいつがここまで面倒見が良くて世話焼きなのはそういう性格で、誰に対してもそう。それは色んな奴から声がかかるような人間関係の豊かさに現れている。
「お前がもしシュラに好意を抱くのであれば、それは聖衣のせいではなく自分の想いだと思うぞ。聖衣を理由にすれば気は楽かもしれないがな」
それは正解だった。自分でもわかってはいる…
話を終えて教皇宮を出れば当然だがシュラはいなくて、でももしかしたら俺を待っていたかも、なんて思っていた自分も心の奥底にいた。
ーつづくー
2022 |
07,18 |
今日は3コマのペン入れだけ進むっ!(・ゞ・)すわっ
進歩してませんが残り2頁。明日もできるか微妙だけど少しは進めたいなぁ。
そしてやっぱり全然話が進まないコレ↓
もうこの後一気に教皇暗殺に進むしかないくらいのダラダラっぷりですが、よろしければどうぞ…
ーーー
アフロディーテは俺と喋ってからシュラとも喋ろうとしたが、何故か断られていた。
進歩してませんが残り2頁。明日もできるか微妙だけど少しは進めたいなぁ。
そしてやっぱり全然話が進まないコレ↓
もうこの後一気に教皇暗殺に進むしかないくらいのダラダラっぷりですが、よろしければどうぞ…
ーーー
アフロディーテは俺と喋ってからシュラとも喋ろうとしたが、何故か断られていた。
「教皇への報告がまだだしコイツ疲れてるようだから今度でいいか?」
「今は特に任務入ってないし、いつでもいいよ」
「デスマスク、早く済ませてしまおう」
「え?別に今喋ればいいじゃん、休憩にもなるし」
「行くぞ」
そう言ってグイッと手を引かれる。
コイツ早く終わって休みてぇのかなぁ…とか考えながら俺はアフロディーテに手を振った。
ーーー
「なぁ、おい、手ぇ離してくれよ、歩き難い」
「……あぁ、すまん」
「ここの階段は一番急だが大丈夫か?もっとゆっくり上った方がいいか?」
「へ?そんな気ぃ遣わなくていいぞ、黄金聖闘士だぞ」
「…そうだな、すまん」
「今まで悠長にしてたのに急にどうした?トイレでも行きたいのか?」
「いや、大丈夫だ」
何をいきなり焦り出したのか。
双魚宮を出てからシュラの様子が変わった。
双魚宮を出てからシュラの様子が変わった。
「あ!!」
「どうした?!」
突然大声を上げた俺に驚いてシュラが振り返る。
「あぁ…いや、アフロにお土産買ってきてやるの忘れてたなぁって…」
「アフロディーテに?」
「まぁまた今度でいいや」
「……」
「お前は、いつもアフロディーテにはお土産を買ってくるのか?」
「前にアフロが欲しがってたやつ任務先で見かけてから、何となく続いているな。俺、聖域でちゃんと喋ったりするのアフロとシオン様くらいだし」
「お前はそういう事しねぇの?」
「貰えば返す事もあるが…」
「やってんじゃん」
「……」
「お前、アフロディーテとは仲良いんだな…」
「寧ろ俺にはあいつしかいねぇっつーの、お前みたいに人脈広くねぇもん」
「……」
「どうした?」
「もう少しで教皇宮だ」
「あぁ…」
「行くぞ」
「へ?ちょっ…!」
また黙ったかと思えば再び急に手を引かれて階段を一気に上らされる。
「おい、シュラ!いきなり何っ…離せよ!」
「嫌だ!」
「は…はぁ?!」
結局そのまま離してもらえず教皇宮に到着した。
ーつづくー
2022 |
07,17 |
本日もやはり原稿できず(゚∀゚`)
引っ越しで荷物移動は終わり。明日から整理の日々…
腰の調子が良ければ子の昼寝中に少し進めたいなぁ。
ハイ、山羊蟹ネタ話はまだ終わらない!
こうついダラダラしてしまうので、短くまとめられない…
一気に聖域到着して別の日に吹っ飛ぼうとか思っていても結局まだ帰るまでが遠足です状態。
そろそろコレも1万字(・∀・)もう漫画にできる長さではない…
ーーー
帰りも依頼主の送迎で聖域近くの街まで送ってもらった。
引っ越しで荷物移動は終わり。明日から整理の日々…
腰の調子が良ければ子の昼寝中に少し進めたいなぁ。
ハイ、山羊蟹ネタ話はまだ終わらない!
こうついダラダラしてしまうので、短くまとめられない…
一気に聖域到着して別の日に吹っ飛ぼうとか思っていても結局まだ帰るまでが遠足です状態。
そろそろコレも1万字(・∀・)もう漫画にできる長さではない…
ーーー
帰りも依頼主の送迎で聖域近くの街まで送ってもらった。
飛行機や車やら乗り換えがある度に俺はシュラに起こされては手を引かれ、また爆睡を繰り返した。
その様子を微笑ましく見ている大人には「いつもと布団が違って眠れなかったかな?」とか言われたが、ムカつく元気も無かった。
「おい、もう聖域まで寝れないぞ、歩けるか?」
「うん……」
「ずっと寝てただろ?どんだけ眠いんだお前は!」
「んー……目は覚めてんだけど、体が怠いんだよぉ…」
俺は近くのベンチまでヨロヨロ歩いて寝転がった。
「俺さぁ、もう少し休んで行くからお前先に帰れよ」
「はぁ?報告とかあるだろ…」
「俺がやっておくからいーよ、お前先に帰って休んでいいぞ」
「……」
シュラが動く気配がしたので先に行くかと思ったら、ベンチ裏に広がっている芝生の上に荷物を置いて寝転がる音がした。
ベンチの背もたれから覗くと、やはりシュラは木陰でゴロンと寝そべっている。
「はぁ?どうしたんだよ」
「俺も疲れたから休んでいく」
「俺の真似すんな」
「そもそもお前の荷物も持ったり誘導してやったりしてたんだぞ?疲れないわけないだろ」
「……好きにしろ。黄金聖闘士のくせに」
「お前もな」
どうせシュラは疲れてなんかいない。俺が動かないからこいつも動かないんだ。
俺がもし、ここでテレポートして消えたらどう思うだろう?
休憩した後も一緒に歩いて帰る保証無ぇじゃん。
「……」
そんな意地悪をする程、俺は別にこいつを本気で嫌っているわけじゃないのは自分でわかっていた。
喧嘩で始まったのは聖衣のせいだし。
ムカつくことも多いけど、俺が勝手に痛いところ突かれてムカついてるだけだし。
そんなの自分がカッコ悪いだけってのくらいわかってるし。
「……」
俺はシュラがずっと運んでくれてた鞄を開けて、中からお菓子を取り出した。
「おい、一緒に食べるか」
お菓子の袋を見せて声をかけると、あいつは驚いた顔をしてからフッと笑った。
「これは運んでくれたお返しだから」
「そういうとこ、やっぱしっかりしてるな」
「そうやってイチイチ褒めるのいらねぇんだよ」
「ハハッ、すまん」
俺もベンチから芝生で寝そべって一袋のスナック菓子を一緒につまむ。
こいつが同じ歳の俺に期待していたのって、こういう関係だったのかなぁとか考える。
食べ終わって、もう少しゴロゴロして、さぁ行くかと立ち上がった時に俺はシュラの手を取った。
「……どうした、お前」
「あー…、変な事はしねぇよ、ただお前だけ置いてくのアレだから」
「?」
「離すなよ」
「?!」
ギュッと強く手を握って、ぽかんとしているシュラの目を見て笑いかけた瞬間、俺たちは煙を巻くように消えた。
ーーー
「へへ、お前ずっと同じ顔のまま」
俺の声にハッとしたシュラは辺りを見回す。
「聖域…?テレポート、使ったのか?」
「そ、別の人間も連れてくなんて俺も初体験だったけど」
「どう?」
「凄いな、光速移動とは全く違う」
「アレ何か息が止まる感じが嫌なんだよ」
握っていた手をスッと離して12宮の入り口を見上げる。
「じゃぁあとは上るかぁ〜」
2人して他愛もない話をしながら階段を上っていった。
俺、やっとなんか吹っ切れて普通にしていられるかも。
そんな事を思いながら、順番に宮を通過して行く。
「シュラ!お帰り〜」
「任務終わったんだね、シュラ」
聖域の中を一緒に歩いていて気付いたが、シュラは色んな奴から声がかかる。
こいつ意外と人付き合い良いんだな…
逆に俺は誰からも声なんかかからないし、すれ違う奴らが誰なのかもよくわからない。
「お前って案外、顔が広いんだな」
「は?」
「顔見知りばっかりじゃん、俺全然知らねぇのに」
「そうか?毎日この聖域で暮らしてる仲間だぞ?」
「……」
聖衣騒動の影響も大きかったが、俺は黄泉比良坂にいる事が多くて聖域社会には馴染めていなかった。
隣で知らない奴とどんどん挨拶を交わしていく姿を見て、俺はだんだん無口になっていく。
2人だけになればシュラから話を振ってくるが、適当に返事を返すだけ。
上り始めた頃より静かになった俺を見て「疲れたのか?」とか聞いてくるけど、別にそうじゃない。
何か面白くない。
隣にいても、生きてる世界が全然違う気がする。昼と夜みたいな。
気のない返事を返す俺を気遣ってなのか、次第にシュラも俺に話を振らなくなっていた。
「あ、デスー!終わったのかー?!」
遠くから、初めて俺の名前が呼ばれた。
気付けばもう双魚宮。魚座の黄金聖闘士アフロディーテの声だった。
ーつづくー
2022 |
07,17 |
今日は原稿進まず。
引っ越し作業があるので明日も無理かなぁ。まぁのんびりでも8月頭にはできるかな?
さて話の続きは今日も全然進みません(・ゝ・)
でも明日から場面は変わる!
ーーー
「お前は聖衣のせいかそれ抜きでも俺のこと嫌いかもしれないが、俺は別にお前のこと嫌いではない」
引っ越し作業があるので明日も無理かなぁ。まぁのんびりでも8月頭にはできるかな?
さて話の続きは今日も全然進みません(・ゝ・)
でも明日から場面は変わる!
ーーー
「お前は聖衣のせいかそれ抜きでも俺のこと嫌いかもしれないが、俺は別にお前のこと嫌いではない」
「……」
「面白い奴だなと思う」
「……馬鹿にしてんの?」
「そういうとこ、被害妄想強めだが」
「聖域はどこか捻くれた子どもが多いが、お前って子どもとして純粋だなって思うぞ」
「……」
こいつは俺のことを褒めてる?のかもしれないが、やっぱり俺は馬鹿にされているようにしか感じない。
シュラはスッと立ち上がってまた浴室へ向かった。
「もういつでも入れるぞ」
声をかけられても直ぐに入るのは「待ってました!」という感じがして何か嫌だった。頼んでないし。
「……もう少し後で」
「好きにしろ」
そう言ってシュラはまたテーブルで本を読み始めた。
ーーー
適当な頃合いを見計らって風呂を済ませると、シュラはまだ本を読んでいた。
以前の俺なら絶対に声かけないし興味も無いけど、逆にそれを意識し過ぎてるように思われるのも何だなぁと感じた。
「……お前、ずっと何読んでんの」
「はぇ?」
いきなり俺が声をかけたのが余程意外だったのか、本に集中していたのか、あのシュラがとんでもなく気の抜けた声をあげたので笑えてきた。
「……いきなりニヤニヤし始めるな」
そう言ってちょっとムッとした顔をしているのがまた笑える。
「俺はギリシャ語がまだ苦手だから勉強しているんだ」
「へー、こんな時まで勉強ってすげぇ。俺もまだギリシャ語よくわかんねぇけど気にしてねぇよ」
「だろうな」
「おい、やっぱ俺を馬鹿にしてんだろ!」
「お前みたいな奴もサポートできるように勉強してるんだ」
「はぁ?お前の世話になんかならねーし!」
そう言いながら持ってきた旅行鞄の中身をあさった。
「なぁ、シュラって何で荷物少ねぇの?着替えと本だけ?」
「そうだが、お前こそ何をそんなに持って来てるんだ」
「俺だって着替えと本とお菓子くらいしか持ってねぇよ」
鞄から中身を出してベッドの上に並べていく。
「全然量が違う」
「パジャマも洗面道具も自分用じゃないと嫌だし、あと着替えの予備もあるし…薬に救急セットに…」
「余分な物いっぱい入ってるじゃないか」
「いざという時困るの嫌だろ!」
そう言ってシュラ睨むと、今度はあいつがニヤっと笑った。
「クク、そうだな…お前がいればいざという時助けてもらえそうだな」
「はぁ?お前の分なんか無ぇし!」
「ハハ、ガサツそうと思ったが、そういう細かいところしっかりしてる奴は好きだぞ」
「お前になんか好かれたくねーわ!」
喋りながら畳んだ着替えを順番に鞄に詰め直していくところをシュラがじっと見ている。
何がそんなに気になるのかわからないが、チラッと見えるシュラの鞄を見るとあいつは脱いだ服を適当に丸めて突っ込んであるだけだった。
服がシワになるとか言っておいて本人はコレか。まぁジャケットはまだハンガーにかかっているが。
「……お前さぁ、袋小さいくせに着替えちゃんと畳まねぇからパンパンになってんじゃん」
「でも入ってる」
「……それこそシワになるだろ!気になる!貸せ!」
と言えば、シュラはすんなりと鞄を俺に寄越した。
「どうせ洗濯するだろ」
「でも気になるんだよ!それに鞄がパンパンだと運が入って来ないんだぞ!」
「へぇ、そうなのか」
一つ一つ着替えを畳んで納めてやる。スッキリして行きと同じサイズに戻ったのを見てシュラが笑った。
こいつも子どもっぽいところちゃんとあるじゃん…
「俺、畳むのは苦手だからまたお前にやってもらおうかな」
「世話焼きならそれくらい自分でやれ!寧ろ俺のをやるくらいのキャラだろ」
「俺だって何でもできるわけじゃない。お前、やっぱ面白いし意外とできるな」
「どう考えても俺の事馬鹿にしてる!」
シュラが嫌味ではなく素で言っているのはわかってきた。でも反発しないと気が済まない。
シュラを見返してやれるのは嬉しいが、どうも向こうは俺に嫉妬する事など1ミリも無く、寧ろ気に入られてしまうようだ。
違う、俺はお前をギャフンと言わせたい!凄いなって言われて素直に笑われると調子が狂う!俺はお前の弟じゃない!
自分の中に渦巻き始めた複雑な感情のせいか、夕食後に少し眠ってしまったせいか、その後は寝たくてもなかなか寝付く事ができなかった。
ーつづくー
2022 |
07,15 |
昨日今日と、頭痛&腰痛のダブルパンチで色々進まず…(゚∀゚`)
頭痛も薬の効きが鈍ってきた。ロキソニンやジソPは頭痛には効かないからイブ派だけど体が慣れちゃったのかね…別の薬試さないといかんかなぁ。
漫画は6頁半まで。今回は全頁通して顔アップばかりだなー。だから早いのもあるけど。
話の続きはほんの少しだけ〜。全然進んでない。
まぁ蟹座期間終わってもこの話終わるまでは更新多めでいきます(・∀・)b
ーーー
いつの間にか眠ってしまったようで、ふと起き上がると部屋は薄暗く灯りが抑えられていた。
頭痛も薬の効きが鈍ってきた。ロキソニンやジソPは頭痛には効かないからイブ派だけど体が慣れちゃったのかね…別の薬試さないといかんかなぁ。
漫画は6頁半まで。今回は全頁通して顔アップばかりだなー。だから早いのもあるけど。
話の続きはほんの少しだけ〜。全然進んでない。
まぁ蟹座期間終わってもこの話終わるまでは更新多めでいきます(・∀・)b
ーーー
いつの間にか眠ってしまったようで、ふと起き上がると部屋は薄暗く灯りが抑えられていた。
テーブルに備え付けられた灯りでシュラは何かを読んでいる。
ハッとして自分の首元を触ると、ジャケットは着たままだったがネクタイとボタンが2つ外されていた。
「悪いが苦しそうだったからネクタイだけは外したぞ、他は触ってない」
「……」
「そのまま寝るか?風呂に入るなら準備くらいしてやる」
「それくらい自分でできる…」
そう言って再び布団に突っ伏した。
俺はこれでも血圧が低めで、寝起きは体が怠いのだ。
「……この部屋、浴槽も付いているが入るなら入れてやるぞ」
「……いい、自分でやる……」
そのまま布団に転がっていると、シュラが浴室の方へ向かう音が聞こえる。
「……いいって言った」
「湯を入れただけだ、あとは自分でやれ」
もう、なんなんだろう…同じ歳のガキのくせに世話焼きやがって。
「……シュラ、お前って長男?弟とか妹とかいた?」
「妹がいた」
あーやっぱそんな感じか。
「…お前には兄弟いたのか?」
「……ねーちゃんがいた」
「あぁ…」
何だよ、その納得したような憐れむような気のない返事は。
「別に俺、自分のことは自分でやってたぞ」
「まだ俺は何も言ってないって」
「言わなくてもわかる、弟だから子どもっぽいとか思っただろ」
「それは自分がそう思ってるだけだろ、俺のせいにするな」
「……」
「それにすぐ怒ったり文句付けるのどうにかならないか?俺はお前と普通に会話してみたいだけなんだが」
「そんなの…俺だって怒りたいわけじゃねぇよ…」
「…聖衣のせいで、とんだ災難だったな…俺も喧嘩したかったわけじゃない、同じ歳の聖闘士に会えるのを楽しみにしていたくらいだったんだ」
「へぇ、俺なんかで残念だったな」
「残念じゃないぞ」
「はぁ?」
意外な答えに変な声が出てしまった。
ーつづくー
2022 |
07,13 |
漫画は4頁の下書きまで。1日1頁ペース。
さて昨日のネタの続き。まだダラダラ続きます。考え無し!(・ゝ・)
でもサガの乱辺りで終わる予定ではいます。まだ子どもだしゴールインはしないけど、そこそこ良い感じになって終わらせたいところ。
七夕話以上に長くなってます。この話終わったら蟹誕フェア終わりそう。
ーーー
出発の日、小さな袋一つ持っただけのシュラが聖域の入り口で待っていた。
さて昨日のネタの続き。まだダラダラ続きます。考え無し!(・ゝ・)
でもサガの乱辺りで終わる予定ではいます。まだ子どもだしゴールインはしないけど、そこそこ良い感じになって終わらせたいところ。
七夕話以上に長くなってます。この話終わったら蟹誕フェア終わりそう。
ーーー
出発の日、小さな袋一つ持っただけのシュラが聖域の入り口で待っていた。
荷物あれだけとか信じられねぇ…
俺を見てシュラは先に歩き出したが、すぐに立ち止まってこちらを見ている。
「……何だよ、どうしたんだ?」
「別に」
俺の後ろに何かあるのかと振り返ったりしたがよくわからず、追いついたらまた歩き出した。
先方との待ち合わせの街まで、シュラは度々振り返ってはそのまま進んだり、立ち止まったりした。
「……なぁ、お前もしかして俺が付いてきてるか確認してるのか?」
「それくらいはコスモでわかる」
「じゃあ何を見てんだよ」
「……」
「わかんねぇの怖いんだけど。やめてくれ」
「…すまんな」
それからシュラが振り返ることは無くなったが、何か歩くのがゆっくりになった気がした。
「なぁ、もしかして俺が歩くの遅いのか?」
「……」
返事が無い時って、当たってるって事?わかんねぇ。俺に気ぃ遣ってんの?コイツがぁ?
「なぁ、遅れても俺テレポートできるから先に行っていいぞ」
「…せっかく教皇が組んでくれた2人任務だぞ」
「だからなに」
「…一緒に行けばいいだろ」
「……」
一緒に?まぁ一緒に行くは当然なんだが…
あれ?コイツは俺の事嫌じゃないのか?
…いや、意識してないならそもそも嫌とかそういう事自体考えないのか…
「お前が良くても俺が嫌だ」
「……まだそんな事を……」
「俺様は繊細なんだよ」
「……そのようだな」
「ちゃんと覚えとけ、俺のこと」
「そうする」
つい先日まで喧嘩ばかりしていたのに、今は妙に素直で調子が狂う。
そこからやっぱりシュラは俺に合わせてゆっくりめに歩き続けた。
ーーー
俺たちはまだ9歳と10歳ということで、もっとガキの多い聖域にいると感覚が狂うが世間から見れば立派な子どもだ。
依頼主と約束していた街で合流し、側から見れば保護者同伴という感じで目的地へ向かった。
仕事の内容は超簡単。
外交とは言え、良い所のお食事会にお呼ばれしているだけだ。
愛想良く振る舞って、食べて、寝て、帰る。それだけ。
しかも聖域や聖闘士について知っている者たちばかりなので、黄金聖闘士の俺たちは子どもとは言え超VIP待遇。
勝ち目なんて無いから下手に手を出してくる奴もいない。
戦う必要も無く、何て楽な仕事なのだろう。
ーーー
ビュッフェスタイルの食事会が始まり、俺の隣に付いた大人が欲しいものを盛り付けてくれる。
基本的には立食だが、子どもだからか俺たちには席が用意されていた。
基本的には立食だが、子どもだからか俺たちには席が用意されていた。
テーブルにエスコートされると、シュラが既に座っている。
つい、盛り付けられたプレートを見比べてしまう。
あいつは実にバランスよく野菜やら肉やらペンネやらが並んでいるが、俺はどうだろう。
エビ、エビ、エビ…海老しか乗っていない。
何故か急に自分が子どもっぽく感じて恥ずかしくなってきた。
ドリンクを見ると俺はオレンジジュース。あいつは…
「……なぁ、お前のソレ、何?」
「アイスティーだが」
ICED TEA!!!!!!!
「え?お前そんなん飲めんの…?」
「飲めないのか?」
「……」
シュラがチラっと俺のドリンクを見る。
そして黙った。
「す、好きなもの飲んで悪いかよ!!」
「いや、俺はまだ何も言ってない」
「寧ろお前は何を急に焦っているんだ?」
「なんでもねぇよ!」
シュラは食べ方も意外と綺麗で、俺は手が震えてきた。
何でそんなサラッとできるんだ?!
「おい、食べないのか?好きな物なんだろ?」
「食べるよ!イチイチこっち見んな!」
「……気にしてるのはお前の方だろ」
なんか…知らないままの方が良かったかもしれない…こいつの事。
半年早いだけの同じ歳のくせにやたら余裕があって…自分との差を感じてやっぱりムカムカしてきた。
ーーー
食べるだけなのに余計な事に気を遣って疲れてしまった。
部屋を案内されれば子どもだからだろうか、2人部屋だった。
「……まぁ、寝るだけだから我慢しろ。それとも帰るか?」
「……ムリ、何かすげぇ疲れた……」
「お前、絶対に手ぇだすなよ!」
「出すわけないだろ」
窓際のベッドを選んでとりあえずドサっと横になる。
「せめて服を脱げ、皺になるだろ」
「うるせーなー!1人じゃないと、そういうのが嫌なんだよ!」
「服が大事ならお前が脱がせればいいじゃん!」
「はぁ?それは俺が手を出すことにならないのか?」
「……」
「…なる、だから何もすんな、黙ってろ、こっち見るな」
俺はシュラに背を向けてしばらく横になっていた。
…俺、もうずっと怒ってばっかだ
怒るかムカつくかしかしてない気がする
別に…
怒りたいわけじゃねぇのに…
怒りたいわけじゃねぇのに…
そう思った瞬間、なぜか急に涙が出そうになって、ギュッと目を瞑った
ーつづくー
外国って食後にコーヒー紅茶が強制的に出てくるイメージですが、食事中に飲む人いるのだろうか…と、ふと思うた事。
外国って食後にコーヒー紅茶が強制的に出てくるイメージですが、食事中に飲む人いるのだろうか…と、ふと思うた事。
2022 |
07,12 |
蟹誕漫画は3頁目の下書きまで終了〜(゚∀゚)b
休憩多めののんびり気味で進めてます。
さて、結局昨日の話を続けてみました。結を考えていないのでダラダラです。
あとやっぱ会話がわかりにくいかも。そしてどこまで続くのか…。
ーーー
ある日、久しぶりにシュラと遭遇したが、幸い向こうは聖衣を着ていなかった。
休憩多めののんびり気味で進めてます。
さて、結局昨日の話を続けてみました。結を考えていないのでダラダラです。
あとやっぱ会話がわかりにくいかも。そしてどこまで続くのか…。
ーーー
ある日、久しぶりにシュラと遭遇したが、幸い向こうは聖衣を着ていなかった。
お互いチラ見して、どこかホッとしてそのまますれ違おうとしたら。
「……おい」
「……なんだよ」
「お前、手を離せ」
「っ!なんっ…で!!」
俺は引き留めるようにシュラの腕を掴んでいた。
「何でこうなるんだ?!お前聖衣着て無ぇのに…!」
「わざとやってるのか?」
「違う!俺の意思じゃない!」
「ハァ…離してくれ、できないなら聖衣を脱げ」
「ぅぐぐぐ!」
溜め息混じりにそう言われて何かいつも以上にムカついた。
「クソったれぇ!!!」
気合いで聖衣を吹き飛ばして、それだけでは足りないから握っていたヘッドパーツを地面に叩き付ける。
「聖衣に当たっても仕方ないだろ」
「じゃあどうすりゃいいんだよ!いちいちムカつくんだよ!お前がぁ!!」
「俺はな、お前に極力会わねぇように普段わざわざ黄泉比良坂で過ごしてんだよ!」
「どんな場所か知らねぇだろ?!寒いのか暑いのかわかんねぇし、いるだけでコスモ吸い取られていくし!」
「もう嫌だ!蟹座辞めて俺は死ぬ!」
自分でも何を言っているのかよくわからなかったが、そう叫びながら教皇宮に向かって走った。
ーーー
教皇宮へ入るなり「蟹座辞めて死にたいです」と言い放った俺を、シオン様は上手いことなだめて私室に通された。
「相手が聖衣を着ていなくても惹き合うようになった…か」
「もう死にたいです」
「まぁまぁ…早まるな…」
「実はな、お前たちは2人とも前山羊座と蟹座にそっくりなんだ」
「はぁ?」
「生まれ変わりかと思った、本当にエルシドとマニゴルドに似ている」
「……絶対に死にたいです」
「待て待て」
「だって、それって聖衣が勘違いし始めてるって事じゃねぇの」
「……まぁ、そうかもな」
「本当に死にたいです」
「そう言うな…」
「俺、蟹座辞めて死ぬから次は前蟹座に似てない奴を選んでください」
「そうは言っても選ぶのはわしではないからな」
「とりあえず、しばらく2人は聖衣を着なくてもいいようにする」
「できるんですか」
「まぁ、そういう仕事を他の者に回すしかないが…その間に対策を考えるから早まるのはやめなさい」
「……」
「念のため聖衣を教皇宮で預かろう、持って来なさい」
そう言われて、アイツの前で脱ぎ捨てたままだった事を思い出した。
ーーー
聖衣を拾いに行くため教皇宮を出ようとしたら、下からあいつが登ってきて思わず後退りしてしまった。
「お前、大事なものを散らかしたまま行くな」
そう言って目の前まで来たシュラはドスン!と蟹座聖衣を地に置いた。
「…拾ってくれたのか…」
それにパンドラボックスは巨蟹宮に置いてあったはずだ。
わざわざ取りに行って回収してくれたのか…
ちょっと意外に思ったが、普段顔を合わせれば喧嘩ばかりであまりこいつの事を知らなかった。
「まぁ…ちょうど良かった、コレもう教皇に預けるんだ」
「は?…本当に蟹座を辞めるのか?!」
「辞めたいけどまだダメだってよ、それに聖衣を預けるのはお前もだ」
「当分、聖衣着なくて良くなったからな、もう俺に関わることも無いぞ」
「……そうか」
「俺はコレ預けてくるから、お前も早く取りに行って預けてくれ」
そう言って俺は教皇宮に戻り、念のため聖衣を持ったシュラとすれ違わないように裏道から巨蟹宮へ戻った。
これで当分あいつに会う事も無ければ、もし会ったとしても何も無いだろう。
何より黄泉比良坂で時間を潰さなくてもいい。
そう思えば、ついさっきまで死にたくて仕方なかったのは何だったのかというくらい気が軽くなって、いつも少しずつ食べていた好きなお菓子を取り出して大人食いしてしまった。
翌日、清々しい気分で目覚め部屋にいると、教皇からのお呼び出しがかかる。
スイスイ滑るように12宮を駆け上がり扉を開ければ、教皇とシュラがいた。
ーーー
「……すみません、今、なんと?」
教皇の言葉は聞こえていたが、つい聞き返してしまった。
そんな内容だったのだ。
「シュラとデスマスク2人に行ってほしい仕事がある」
「泊まりがけで?」
「泊まりがけだ」
「……宿代勿体ないでしょうから、テレポートで俺だけ帰ってきてもいいんですが」
「宿代は向こう持ちだ」
「当然1人部屋ですよね?俺、プライベートな時間を誰かと一緒になんて過ごせません」
「それはわからん」
「…やっぱ俺だけテレポートで帰りたい」
「まぁそこは任せるが、お前たち今まで聖衣のせいで喧嘩ばかりだっただろう?聖衣の影響を受けずにお互いの事を知る機会が必要だと思うてな」
「すごく余計なお世話ですね」
俺と教皇で会話が進んでいく中、シュラは黙ったまま突っ立っている。
「なぁ、お前も何か言って拒否しろよ!」
「仕事は仕事だ、俺は別に文句など無い」
「仕事は仕事だ、俺は別に文句など無い」
「一緒に泊まらなきゃいけないかもしれないんだぞ!」
「だから何だ、風呂に入って寝るだけだろ」
「飯だって食わないと…!」
「…食べるだけだろう?嫌なら別々で構わない」
「……」
「お前、聖衣の事があったからって俺を意識し過ぎなんじゃないのか?」
言葉に詰まって黙った瞬間、向こうからとんでも無いことを言われた。
「は…はぁ?!」
「お前の事なんか1ミリも意識してねぇよ!!」
結局、聖衣が無くても喧嘩しかしなかった。
いや、まぁ、確かに俺が一方的に熱くなっていただけだ。
俺は元々人付き合いが好きじゃない、1人が好きなんだ。
あいつだから一緒にいるのか嫌だとかそういうわけじゃなくて、誰でも嫌なんだ。
それに聖衣の件があったから意識するって、そりゃ当然だろ!
意識してないとか言い返しちまったけど、身構えて当然だろ!
あー嫌だ…何で勢いで「ただの仕事だし受けてやるよ!」とか言って全部OKしちまったんだ…
俺はまた死にたい気持ちに苛まれながら、渋々荷造りを進めた。
ーつづくー?
2022 |
07,11 |
蟹誕漫画ですが、ネームで頁数出したところ8頁になったので描き始めました。
とりあえず1頁ペン入れまで終わり。ただ今回は仕上げベタまでやろうと思う。かわりに背景描いていない…(゚∀゚`)7月中には出来そうな気がするけど無理かなぁ。
まぁ3週間もあればいけるのではと思います。
今日のネタはいつか描こうと思ってなかなか手が出せないシリーズ。
LCのエルシド&マニゴルドの愛が込もった聖衣を引き継いで着る山羊蟹が、まだ本人たちの気持ちに反して体だけ惹かれ合ってしまうという話。
適当に終わらせようと思いつつも続きそう。
ーーー
俺が初めて聖域に来て、黄金聖衣を着て教皇の間で他の黄金聖闘士と顔を合わせて…
とりあえず1頁ペン入れまで終わり。ただ今回は仕上げベタまでやろうと思う。かわりに背景描いていない…(゚∀゚`)7月中には出来そうな気がするけど無理かなぁ。
まぁ3週間もあればいけるのではと思います。
今日のネタはいつか描こうと思ってなかなか手が出せないシリーズ。
LCのエルシド&マニゴルドの愛が込もった聖衣を引き継いで着る山羊蟹が、まだ本人たちの気持ちに反して体だけ惹かれ合ってしまうという話。
適当に終わらせようと思いつつも続きそう。
ーーー
俺が初めて聖域に来て、黄金聖衣を着て教皇の間で他の黄金聖闘士と顔を合わせて…
まだ、射手座と双子座と山羊座と、獅子座の候補生らしいチビしかいなかったが…
事件はそこで起きた
射手座、双子座と会釈をして、山羊座の奴と向かい合った時
なぜか俺の足が動き出したんだ
そして山羊座の奴の目の前まで来たら、今度は勝手に手が動いて…
そいつに抱き付いていた
これは悪夢かな、と思った
すげぇドン引きされると思ったら、何故か山羊座の奴も俺の背中に手を添えて
まるでコレじゃぁ抱き締め合っているとしか思えない光景
どんな顔して抱き返してきやがったんだよと視線を上げれば
めちゃくちゃ顔を引き攣らせたそいつと目が合った
「……」
「……」
抱き締め合っている光景とは裏腹に物凄く重い空気が漂う
それを打ち消すように射手座の奴が声を上げた
「あれ?君たち知り合いだったのか?!」
「ち、違ぇーよ!!」
俺はやっと声が出せた
「な、何か勝手に体が動いて…!」
「俺もそうだ!こんな奴初めて会ったというのに…!」
"こんな奴"って言い方酷いなおい!
「離せよ!」
「お前こそ!」
抱き締め合いながら喧嘩を始めると、双子座の奴が教皇と相談し始めた
「……どういう事なんでしょうか…」
「……うむ、わしは前黄金聖闘士の山羊座と蟹座を知っているから何となくわかるのだが…」
「聖衣には過去の聖闘士の意思が宿ると言われている」
「おそらく、惹かれ合っていた前山羊座と蟹座の意思が聖衣に憑依していて、今再び惹き合っているのでは」
その会話が聴こえてきてゾッとした
「ハァ?!俺ら男同士だぞ!どうにかならないのか?!」
「前山羊座と蟹座も男同士だったぞ」
もっとゾッとした
「ハァァァァ?!ゲイかよ?!」
俺が叫ぶと同時に、山羊座の奴が聖衣を吹き飛ばして脱いだ
ついでに俺も吹き飛ばされた
「ぅぎゃ!!」
「いきなり何すんだよ!!」
「ずっとベタベタ抱き合っているよりマシだろう!」
「……」
まぁ、そうだけどよ…
「教皇、聖衣を着ていなければ惹き付け合わないのですね?」
「おそらくは…」
「おい蟹座、俺と会う可能性がある時は聖衣を着るな」
えらいデカい態度にイラっとした
「誰が着るか!せめてお前が女だったら良かったのによぉ!」
言った瞬間、鋭い空気の刃が飛んできて少しマントが切れてしまった
「っちょ、いきなり何すんだよ!!」
「お前の言い方が悪い」
「お前もだバカヤロー!!」
結局、挨拶どころではなくなってそのまま喧嘩別れした
それが山羊座のシュラと初めて会った時の話
その後どうなったかと言えば、何故かタイミング悪くお互い聖衣を着ている時に遭遇しては胸に飛び込んでしまったり手を繋ごうとしたり挙句アイツにキスされそうになったりして、その度に聖衣を脱いで「お前なんか好きじゃない!」と喧嘩を繰り返してもう散々
後から来た魚座には「いっそ付き合っちゃえば?」とか言われる始末
俺はなるべく聖域にいないように、黄泉比良坂で過ごす時間が増えていった
ーつづく?ーわからん。
ーつづく?ーわからん。
2022 |
07,10 |
何かもうラスボス戦1時間かけて長編RPGをクリアした気分です…1ヶ月くらい自分を褒め称えたい…(゚∀゚)
というわけで「名前を持たない男」約120頁終了!正確には118頁かな。
思いの外早く仕上がったので夕方には投稿できました(・∀・)b
夕方なんて忙しい時間に見る人いないだろうけど(笑)
次は蟹誕漫画のネームを一応描いてみて、頁数少ないならば描きます。何だそれって感じですけど(笑)長編は今は勘弁して!
でも描けたら描きたい七夕ネタ、今日で終わるんですがコレ全部で7000字です。単純計算でおおよそ70頁の可能性…あー悩むー。
小ネタもいっぱい貯まってるんだなぁ…。でも新刊を年内に出すならもう描き始めないと…。
(゚∀゚)b新刊、来年にするかぁ!!
…いや、自分に負けてはいけない…先ずは明日、ネームを描こう。
では以下、七夕ネタの続きです。今日で終わり。
(・ゝ・)ノシ
ーーー
ー聖域、聖闘士の墓地にてー
というわけで「名前を持たない男」約120頁終了!正確には118頁かな。
思いの外早く仕上がったので夕方には投稿できました(・∀・)b
夕方なんて忙しい時間に見る人いないだろうけど(笑)
次は蟹誕漫画のネームを一応描いてみて、頁数少ないならば描きます。何だそれって感じですけど(笑)長編は今は勘弁して!
でも描けたら描きたい七夕ネタ、今日で終わるんですがコレ全部で7000字です。単純計算でおおよそ70頁の可能性…あー悩むー。
小ネタもいっぱい貯まってるんだなぁ…。でも新刊を年内に出すならもう描き始めないと…。
(゚∀゚)b新刊、来年にするかぁ!!
…いや、自分に負けてはいけない…先ずは明日、ネームを描こう。
では以下、七夕ネタの続きです。今日で終わり。
(・ゝ・)ノシ
ーーー
ー聖域、聖闘士の墓地にてー
「今年はよりいっそう、星が輝いていますね」
「急に光が増したよな」
「おい、アフロディーテ、そんなに泣けるほど感動するのか?」
言われて気付いた。
私は涙が止まらなかった。
「違う…嬉しいのだ…」
「?なにが?」
自分の墓跡に腰掛けて、霞んだ瞳で隣に並ぶシュラとデスマスクの墓標を見る。
地上で死ななかった彼らは、ここにいない。
「アフロディーテよ、お前ならわかるのだな」
後ろからシオン様の声がかかった。
「……ぇえ、わかります」
何年も、何百年も離れていた2人が…今…
「これでもう、彼らも寂しくないだろう」
シャカが前に出て手を合わせた。
「君も、わかるのか…?」
「私は神に最も近いからな」
久しぶりに聞いた相変わらずの言葉に口元が緩んでしまう。
時折、デスマスクのコスモを宙に感じる事はあった。
でも直ぐに地の底へと消えた。
今回は、違う。
「何があったか知らないが、報われたのだな…」
きっと、とんでもない事を2人はやってのけたのだろう。
「いつか…聞かせてくれよ」
2人の墓標に目一杯の薔薇を捧げた。
ーーー
聖域に想いを馳せているとデスマスクが声を上げた。
「あ、もう1人いたの忘れてた!シチリア島」
「シチリア?…弟子か?」
「そうそう、どうなったか知らねぇけど。すげぇ年月経ってるからさすがに死んでるとは思うが」
「でも今も地球が平和そうって事は、あいつもやる事やったんだろうな」
そう言うとスッと目を目を細めて独り言のように呟く。
「そうだとしたら…死ねずにまだあそこにいるのかもな…」
エトナ山…
2人で静かにシチリア島を見つめた。
『ここからなら、きっとあなたの輝きも大切な人に届きますよ』
『見守り続けてあげてください』
『そして、あなた方のように離れ離れになった愛に苦しむ者がいれば、手を差し伸べてください』
『私たちもかつてはそうでした』
その言葉を聞いて確信したのはデスマスクも同じだったようだ。
「やっぱり、あんた達って…」
『シュラ、デスマスク』
『お幸せに』
デスマスクに最後まで言わせず、微笑んだ2人は光に包まれ流れていった。
「……」
「……」
「アジアの伝承にある、タナバタの…」
「……だよな」
「……お幸せに、か……」
「こんな所にいるのが幸せなのかわかんねぇけど」
「でも地獄よりはいいだろう?」
「んー…正確には、お前がいるならどこでも耐えられるよ、多分」
「……そうだな、俺もそうだ」
目の前に広がる星の海。
地上から見れば天の川だろうか。
「アイツら全員綺麗になっちゃって」
「俺たちも星に変えられなくて良かったな…」
「その分、仕事しろってことだろ?」
「それくらいいくらでもするさ」
「デス、もう一度やり直そう」
「ん?」
輝く星々に包まれて、今度は別れではなく始まりのキスを交わした。
「へへ、何ができるかわかんねぇけど、恩返ししていきますか」
「宇宙ゴミでも拾いに行くか?」
「えー?そういうのぉ?」
いつか宇宙が消滅するまで、こいつと一緒なら飽きないさ。
ーおわりー
2022 |
07,08 |
56頁到達!残り4頁!
そして何事も無ければ明日ボーナスタイムが取れる予定!
トーン貼れば終わりではなくて表紙作ったりがあるけど、早ければ明日の夜、遅くても日曜には完成できると思います(゚∀゚)b私の腰次第…
明日は原稿に専念したいので、多分ブログの更新は無いです。
七夕話もう少し続くけどお待ちくださいませ。本題的には今日のでほとんど終わってはいるのだけど。では昨日の続き。↓
ーーー
何も考えず、ただカチカチと星を重ね続けていたある日、目の前に突然光が現れた。
そして何事も無ければ明日ボーナスタイムが取れる予定!
トーン貼れば終わりではなくて表紙作ったりがあるけど、早ければ明日の夜、遅くても日曜には完成できると思います(゚∀゚)b私の腰次第…
明日は原稿に専念したいので、多分ブログの更新は無いです。
七夕話もう少し続くけどお待ちくださいませ。本題的には今日のでほとんど終わってはいるのだけど。では昨日の続き。↓
ーーー
何も考えず、ただカチカチと星を重ね続けていたある日、目の前に突然光が現れた。
ふわふわと浮いていて何もしてこないので、無視して手を動かしていたら頭の中に声が響いてきた。
『この前、星の綱を引いていたのは君か?』
「……そうだが」
『また作っているのか』
「あぁ」
『会いたい者がいるから?』
「……そうだ」
『……この前、星が突然砕けてしまっただろう?』
「……あぁ」
『あれは7月7日が終わったからだ』
「はぁ?」
『なぜそうなるのかは私も知らないが、会いたい者がいるならば少しでも早く完成させるんだ』
『それもまた、次の7月7日が終わると砕けてしまうだろう』
『そうなる前に完成させて、大切な人を引き揚げるんだ』
……そう言われても、7月7日がいつなのかわからない。
地球が何回回ったか数えなくてはいけないのか……。
あの時から既に何日経ったかもわからないのに。
『この前の7月7日から1ヶ月が経っている』
「……はぁ」
『残り10ヶ月ちょっとで完成させなさい、君をまた見かけたら教えてあげるから』
「……はぁ、ありがとうございます」
そうして光はどこかへ流れていった。
よくわからないが、とにかく前回より早く完成させてデスマスクを引き揚げれば可能性があるらしいってことだ。
信じる信じないは俺次第だが、どうせやる事には変わりない。
俺は黙々と星を繋ぎ続けた。
ーーー
もう、作ってくれねぇのかな…
……
会いたい……
やっぱり、会いたい……
地獄の底でゴロゴロしながら、俺は毎日シュラに会いたいと思っていた。
あんな出来事があるまでは諦めがついていたはずなのに。
また会えるかもしれないと思うと、会いたくて仕方がなくなってしまう。
……俺ってやっぱ弱いのか……
女々し過ぎる自分が嫌になる。
会うために俺が何か出来る事はないか考えてみたが、何も思い付かなかった。
転がっている石を積み上げても亡者が登って崩すだけだし。
ゴロゴロしている俺を亡者は面白半分、恨み半分で足蹴りしたりしてくるが怒り返す気も起きない。
やっぱ俺、悪いこといっぱいしたもんな
ガンガンとあまりに蹴られ続けてさすがに顔を起こした時、それが視界のど真ん中に入った。
「……きた……」
漆黒の穴から再び星の縄が垂れ下がってきたのだ。
「……ぅ……」
嬉しい……
シュラは諦めていなかった。
シュラは諦めていなかった。
まだずっと高い所にあるが、それを確認しようと立ち上がったら周りにいた亡者たちが道を開けた。
「……お前ら、教えてくれたのか」
そりゃあ、地獄から抜け出せるのなら協力するって考えもあるわな
多分、アレに触れるのは俺だけみたいだし
縄の下まで駆け寄って、それから手が届くまでずっとそこで待ち続けた。
ーーー
デスマスクのコスモを感じて俺は再び星の紐を引き揚げ始めた。
度々やってきては日付けを教えてくれるありがたい誰かによれば、まだ7月7日までは余裕がある。
引き揚げ続けて何日経っただろうか、再びあのありがたい誰かが俺の元にやってきた。
『もうすぐ7月6日になる、頑張ってくれ』
「言われなくてもやっている!」
6日になると言われてから随分と時が経った。
もう7日になってしまっただろうか?そう焦り始めた頃、やっとデスマスクの姿が確認できた。
「デスマスク!!」
相変わらず亡者もくっ付いていて重い。
でも紐が切れるのは亡者のせいではない。
「シュラ…!」
黙々と引き揚げ続けて…
遂に俺は、デスマスクを抱き締めることができた
遂に俺は、デスマスクを抱き締めることができた
「デス、デスマスク!」
「……ぅっ、シュラァ、お前、頑張ったなぁ…!」
抱き締めて、キスをして、あぁ、久しぶりのデスマスク…!
愛おしすぎて言葉が出なかった。
「…なぁ、シュラ、重くないか…」
少し落ち着いた頃、デスマスクが言った。
「重いは重いが…どうにもできないのだろう…」
デスマスクのふくらはぎ辺りにしがみ付いている者を筆頭に、先が見えない程の亡者はぶら下がったままだ。
「どうするかはまた考えよう、今は抱ける事が嬉しい」
「シュラ、もうずっと一緒にいれるのか?」
「……いれたらいいな、だからちゃんと俺に掴まっていろ」
不安が無かったわけじゃない、7月7日が終わる時、星の紐が砕け散る意味が何か、俺なりに考えもした。
「離さないから、お前もちゃんと掴んでいてくれ…」
少し、声が震えてしまったかもしれない。
デスマスクは黙って俺に抱き締められていた。
「デス、地球ってほんと海ばっかりだよな」
「あぁ、地球が青いって本当だったんだな」
「もっと海に連れて行ってやりたかった…」
「んな事考えてたのか?…いいよ、宇宙に連れて来てくれたじゃんか」
「スペシャルな海も見えるし」
「…ありがとうな」
そう告げてデスマスクが俺に触れるだけのキスをした瞬間
するっとコスモの温もりが滑り落ちていった。
するっとコスモの温もりが滑り落ちていった。
ーーー
俺はまた黙々と星を繋いでいた。
「1年に1度しか会えないというアジアの伝承と同じか」
『そうかもしれませんね』
『また作るのですね』
「……俺は諦めない、どうせやる事も無いし」
「今まではずっと会えなかったんだ、1年に1回会えるだけでも贅沢だろ」
定期的に俺を訪ねてくれるありがたい誰かは、姿は見えないが俺の言葉に微笑んでくれた気がした。
それから毎年1年に1回、俺はデスマスクに会うことができるようになった。
デスマスクにもこの事情を説明すれば、残念そうな顔をしたが
「寧ろお前を待つ楽しみができたくらいだな」
と笑ってくれた。
ーーー
もう何年、それを繰り返したのだろうか。
地球のあの場所に光が当たり始めると7日が終わる、それも把握して俺は今年もまたデスマスクに別れのキスをした。
その時
「ぅわっ!!」
とても大きな星が流れてくる!と思ったら俺たちの目の前で止まった。
大きな光の中から男女の姿が見えてくる。
異国の、アジア辺りで見かける服を着ていた。
『シュラ、デスマスク、もう別れる心配はありません』
『デスマスクさん、あなたを地獄から解放いたします』
「はぁ?」
突然の事に間抜けな声が出てしまった
『我々は神に仕える者』
『あなた方がかつてそうであったかのように』
『しかし我々は争いはしない』
『私たちは愛を結ぶ者』
『我が主はお二人の愛を認められました』
『そしてあなた方がかつて仕えられた神と地獄の神と掛け合いました』
『誠に勝手ながら、お二人を結び付けたいと思います』
息を継ぐ暇もなく交互に語りかけられて頭が追い付かない。
ぽかんとしていると男女の後ろで輝いていた大きな光が強く輝いて俺たちを包み込んだ。
光の中なのか、真っ白な空間
デスマスクにしがみ付いていた亡者たちが散り散りになって浮いている。
『よく、我慢して彼らをここまで導きましたね』
『あなたは立派な蟹座の聖闘士ですよ…』
そう声が響いた瞬間、亡者たちは眩い光に包まれて消えていった。
気付けば辺りは再び宇宙だった。
「あ、あいつらは…」
『みな、輝いていますよ』
そう告げられ指を指された先、太陽の光を受け眩く輝く星の海。
『ここから、大切な人を見守り続ける事ができます』
『あなた方は?お互い意外に、地上に大切な人はいますか?』
「……地上に……っても全員死んじまったよな」
「でも、死んだ場所にいるというのなら皆あそこにいるんじゃないか?」
聖域に…
ーつづくー
次で終われると思います。
2022 |
07,07 |
49頁まできた!そして先も3頁は終わってるから残り8頁だー。もうちょっとだぁー。
バンテリン効いてないけど、どうにかやってます(・ゝ・)
せっかくなので七夕ネタを…と考え始めたら、結構長いのが爆誕しそう…もう寝たいので途中なんですけど。後で漫画にしたいなーと思ったけど、長くなりそうなので迷いが出てきた…チマイ絵でもあれ意外と時間かかるんですよ…
んーでも漫画にしたいなぁー。検討入り。(それより蟹誕漫画は…)
あ、ファンタジー物です。
ーーー
バンテリン効いてないけど、どうにかやってます(・ゝ・)
せっかくなので七夕ネタを…と考え始めたら、結構長いのが爆誕しそう…もう寝たいので途中なんですけど。後で漫画にしたいなーと思ったけど、長くなりそうなので迷いが出てきた…チマイ絵でもあれ意外と時間かかるんですよ…
んーでも漫画にしたいなぁー。検討入り。(それより蟹誕漫画は…)
あ、ファンタジー物です。
ーーー
山羊座のシュラだった俺は、宇宙に飛ばされて燃え尽きて死んだ。
何度か地上の危機とかで冥界や嘆きの壁に呼ばれはしたが、結局死んでからも墓場である宇宙を漂っている。
恋人である蟹座のデスマスクは地獄に落ちて死んだらしい。
何度か再会する機会はあったが話どころではなく、用が済めば死んだ場所へと引き離された。
だから多分、あいつは地獄にいる。
会いたくても会えない、生まれ変わる気配もない。
あまりに暇すぎて、ふとその辺に浮かんでいる小さな星を手に取ってみた。
とある神話で、死んで星となり離れ離れになった夫婦が空に散らばる星をかき集めて大きな橋を作って再会できたという話を思い出したからだ。
星と星をくっ付けるふりをしてみれば、なんと本当に星がくっ付いた。
暇潰しには面白く、俺はひたすら星を集めながら繋いでいき、やがてそれは星でできた一本の紐のようなものに見えてきた。
地球に向かって垂れ下がらせれば届くかもしれない。
しかし地獄は地球にあるのか?
疑問に思ったが、考えてもわからないのでひたすら紐作りに専念した。
地獄まで届きますように。
届いたからどうなるなんて考えてもいないが。
ーーー
蟹座のデスマスクだった俺は、神様のサポートを得ていい気になったザコ聖闘士に吹き飛ばされて生きたまま地獄に落ちて死んだ。
恋人だったシュラは遥か彼方、宇宙にいるらしい。
ここからは空、いや地上すら見えない。
ここからは空、いや地上すら見えない。
もう一度会いたいけど、諦めていた。俺はもう永遠にここから出られないのだ。
シュラの事を思いながら崖にもたれてぼんやりしていたある日、上の方にぽかんと空いた漆黒の穴から何やらキラキラしたものが垂れ下がってきた。
それは日が経つにつれ徐々にこちらへ向かってのびてくる。
随分近くまで垂れてきた時、そのキラキラしたものは星であるとわかった。
何だこれは…地獄に垂れ下がる一本の糸のような紐のような…
地獄の神話でこんなような話があった気がする。
「蜘蛛の糸」だ。
その話の結末を俺は知っている。
サッと周りを見渡すと、周りにいる亡者たちも顔を上げてその星の糸を眺めていた。
…これは何かの罠なのか…俺がこんなものに引っかかるとでも…
何日かして、やがて星の糸はついに手が届くところまで垂れてきた。
星の糸は目の前で見ると、とても糸とは呼べないくらい太くてゴツかった。縄だった。
亡者たちがそれに触れようか触れまいかと躊躇っている。
貪欲そうなのに意外だなと思った。
貪欲そうなのに意外だなと思った。
が、本当のところは触れたくても触れられなかったのかもしれない。
俺は亡者をかきわけて目の前に行き、何故か、とても懐かしい感じがしてそっと触れてみた。
触れた瞬間、体の中にじわじわと流れ込んでくる暖かいもの。
「……っ……!」
「……ぅ……」
反射的にどっと流れ出る涙が止まらない。
俺の中を満たしていくものが何かはすぐにわかった。
「……シュラ……!」
忘れることなどできない、体が覚えている、シュラのコスモ。
何で、ここにシュラのコスモが…あいつは今、宇宙の彼方で…
「?!」
もしかして、宇宙から伸びている…?!この星は、宇宙の…
「ぅおっ!」
星の縄が伸びる先を見上げた瞬間、触れていた縄が引き揚げられるように動き始めたのでとっさにしがみ付いた。
ーーー
繋げていた星の先が見えなくなって随分経ったある日、突然それは感じられた。
いつものようにカチカチと星を繋いでいたら、急に流れ込んできたのだ。
あいつのコスモが!!
「デスマスク?!」
間違いない、忘れることなどできない彼の異様なコスモが握っている星の紐から流れ込んでくる。
「と…届いたのか?!」
うっかり離してしまわないように両手で握り締めると、コスモはより強く流れ込んできた。
本当に届くなんて考えていなかった。どうすればいいんだ?!
「デス、離さないでくれ!!」
俺はデスマスクのコスモを感じながら、必死に星の紐を引き上げ始めた。
どれくらい時間が経ったのかわからない。
引いても引いても姿は現れず、それどころかどんどん重みが増しているような気もする。
ただ、デスマスクのコスモが途切れない事だけが支えだった。
ーーー
いきなり動きだした星の縄を、シュラのコスモを離したくなくてただひたすらしがみ付いていた。
どんどん上へと引き揚げられていく。
結構揺れるので本当にしがみ付くだけで必死だ。
結構揺れるので本当にしがみ付くだけで必死だ。
やはり、予想した通り引き揚げられていく俺に続いてとんでもない量の亡者たちも連なってしがみ付いていた。
縄が千切れる…!
そんな不安でいっぱいになるも、悲劇の結末だけは避けたくて誰一人亡者を蹴落とす事なく縄を握り続けた。
地獄を抜け、地上を超え、そして遂にその時がきた。
ーーー
信じられない、本当にしがみ付いている!!
デスマスクのコスモを信じ、紐を引き続けて遂にその時が来た。
デスマスクが、見える…!
「デスマスク!!」
「シュラァ!!」
もう少し、あと少し頑張れば…!
それにしても終わりが近いというのに重過ぎる。
それにしても終わりが近いというのに重過ぎる。
その謎は直ぐに解けた。
デスマスクの足にしがみ付いている亡者から更に亡者がしがみ付いていて…その数が多過ぎて先が見えない!
「デス!!そいつら振り落とせないのか?!」
「ダメだ!コイツらを落としちゃダメなんだ!」
「お前も危ないぞ!」
「ちゃんと捕まってるから、もう少し頑張ってくれ!!ダメなんだ、これは蜘蛛の糸なんだ…!」
「蜘蛛の糸ぉ?!」
とにかく俺は言われるまま引き揚げ続けた。
重い、もう少し…あと少し…
重い…!あと少しで…
重い…!あと少しで…
あと少しで…
腕が届きそうなくらいまで近付いていたのに
突然、星の紐は粉々に砕け散った
ーーー
何がいけなかったのだろう…
あと少しで届きそうだった。
すごく近くにシュラを感じた。
でも、ダメだった。
突然、しがみ付いていた縄が砕け散って、俺と亡者たちは宇宙を漂うことなく、再び地獄へと真っ逆さまに落ちていった。
シュラの、名前を呼ぶ暇も無かった。
ふと、1年に1回だけ会えるカップルの伝承がアジアにある事を思い出した。
「1年に1回も会えれば十分じゃねぇか」
あんな奇跡、もう2度と無いだろうな。
それにシュラに会えてもこうしてまた地獄に引き落とされるんだろうな。
……俺たち、そんなに悪い事したのかな……
10歳で突然支えを失って、3人で聖域を守っていたつもりだった。
俺たちなりに精一杯やっていたつもりだった。
裏切ったのって本当に俺たちだったのかよ。
……考えても仕方ない、力無くして負けたんだ。
後から来た強いやつの勝ちだよ。
落ち込みっぷりが相当可哀想に見えるのか、亡者たちでさえしばらく俺にちょっかいをかけてくることは無かった。
ーーー
それは突然の事で、デスマスクの姿が霞んだ頃にやっと俺はあいつの名前を叫ぶ事ができた。
届くことは無かっただろう。
地獄から来た者たちは無重力を無視して真っ逆さまに落ちていった。
やはり亡者たちが…と思ったが、星の砕け方が気になった。
消えるように粉砕したのだ。
こんな奇跡、もう2度と無いかもな…と思いながら目の前に浮かんでいる星を掴み重ねてみた。
くっ付いた。
「……」
また作ったところで失敗するかもしれない。
それにデスマスクが掴めたからと言って地獄に引き戻されないという保証はない。
ただ、俺がコレを作らない限り…アイツを引き揚げる術は何も無い。
あいつはまた、待ってくれているだろうか…
ーつづくー
2022 |
07,06 |
«時間なくても蟹誕»
46頁!せいぜい2頁進むだけと思いきや、展開的にシュラ毛の処理が楽なゾーンに突入したせいか3頁軽く進んだ(・ゝ・)bやっぱ時間かかる原因はシュラ毛だったか…
土日に時間取れれば日曜には完成しそうなもんだけど、多分何やかんやでボーナスタイム無さそうだなぁ…でもまぁ来週中には完成できると思います(゚∀゚)b
今日も時間が無かったのでネタメモからの貼り付けで。
ド短い。これ最初からこの短さなのか、ここから話が続いていく予定だったのか思い出せない…
しかし漫画にするならもうちょい前後が必要ですよね。
何かの話のワンシーンで使うかも。
デスマスクしか喋ってないけど、目の前にシュラがおります。
ーーー
「13年間ってさ、お前にとっちゃ嫌な事しか無かっただろうけどよ」
土日に時間取れれば日曜には完成しそうなもんだけど、多分何やかんやでボーナスタイム無さそうだなぁ…でもまぁ来週中には完成できると思います(゚∀゚)b
今日も時間が無かったのでネタメモからの貼り付けで。
ド短い。これ最初からこの短さなのか、ここから話が続いていく予定だったのか思い出せない…
しかし漫画にするならもうちょい前後が必要ですよね。
何かの話のワンシーンで使うかも。
デスマスクしか喋ってないけど、目の前にシュラがおります。
ーーー
「13年間ってさ、お前にとっちゃ嫌な事しか無かっただろうけどよ」
「でもサガが事件起こしてああならなかったら、お前は俺なんか見向きもしなかっただろ…」
「俺だって多分お前のこと全然興味持たなかっただろうし」
「今の俺たちの関係って、不幸なのか…?」
「そりゃ、事件起きなくてお前はロス達と仲良くやってて、俺はアフロと連むだけの世界の方が幸せだっただろうよ」
「俺にのめり込みすぎて憔悴していくお前見るのはそれなりに辛かったし…」
「でもやっぱ、俺はお前に見初められて世界変わったし…」
「お前が隣にいてくれて、良かったと思ってる」
ーおわりー
ーおわりー
2022 |
07,05 |
«けんじつかにたん»
43頁まできました(・∀・)b
予定通り5頁進んだ!この先もほぼ完成しているのが3頁くらいあるから、残り15頁くらいか。
しかし明日は七夕飾りを作らなくてはいけないのであまり進まないかも。
カービィ廃人と化している3歳児用にカービィ作らないとかん…
そう言えば、このカービィグッズの山羊蟹がなんか対になっていて可愛い。
真ん中横一直線の山羊蟹部分だけくり抜いたグッズがあれば欲しい(無謀)
スケジュール帳使わないんだよなぁ…星座カレンダーもあったけどイラストが変わる。
でも見れば見るほどこの対になってる山羊蟹かわいい(どっちもカービィだが)
はい、今日もそのうち描くつもりでストックしてあるネタです。
会話だけです。サガさんの顔ないからもう名前表記で!
多分、悪い方のサガさんだと思う。
ーーー
予定通り5頁進んだ!この先もほぼ完成しているのが3頁くらいあるから、残り15頁くらいか。
しかし明日は七夕飾りを作らなくてはいけないのであまり進まないかも。
カービィ廃人と化している3歳児用にカービィ作らないとかん…
そう言えば、このカービィグッズの山羊蟹がなんか対になっていて可愛い。
真ん中横一直線の山羊蟹部分だけくり抜いたグッズがあれば欲しい(無謀)
スケジュール帳使わないんだよなぁ…星座カレンダーもあったけどイラストが変わる。
でも見れば見るほどこの対になってる山羊蟹かわいい(どっちもカービィだが)
はい、今日もそのうち描くつもりでストックしてあるネタです。
会話だけです。サガさんの顔ないからもう名前表記で!
多分、悪い方のサガさんだと思う。
ーーー
サガ「クククお前もすっかりデスマスクのATMだなぁ」
シュラ「はぁ?」
サガ「ドバイで遊んで来たのだろう?言いふらして歩いてたぞ」
シュラ「あぁ、まぁそれだけ楽しかったのだろう」
サガ「金でデスマスクを引き留めるのも大変だなぁ〜」
シュラ「勘違いしてるようだが、あいつはバカみたいに贅沢しないぞ」
シュラ「今回だって俺の提案却下して30万くらい浮いたんだが」
サガ「さんじゅうまん」
サガ「お前どんな提案したんだよ」
ーーー
デス「シュラってよー」
デス「ほんと金の使い方わかってねぇんだよなぁ」
デス「あいつヤバい女に捕まると一瞬で全財産飛ぶぞ」
アフロ「でも君がいるからその心配は無いだろう」
デス「そうだな、お前もシュラにたかるなよ」
アフロ「だって無いって言えばお小遣いくれるもん」
デス「お前は金遣い荒すぎんだよ!貯金という言葉を覚えろ!」
アフロ「チョキン?」ハァ?
アフロ「でもシュラって昔はケチケチだったよね」
デス「一銭も貸してくれなかったな」
アフロ「よくここまで飼い慣らしたね〜」
デス「あいつちょっと俺が謙虚で堅実な感じ出すだけでソワソワし始めるんだ」
〜〜〜
〜〜〜
シュラ『お前こっちのスイートじゃなくて本当にいいのか?』
デス『ビジネスでいいよー1泊だけだしぃ』
シュラ『ならディナーはこっちのコースにしておくか』
デス『1番安いやつでいいよぉー』
〜〜〜
デス「クレクレすると出してくれない、ちょっと遠慮がちに行く方が勝手に妄想始めて財布ガバガバになる」
アフロ「へぇ〜」
デス「そこを俺サマがメリハリつけて上手くまとめていくだけ」
アフロ「参考になるー」
デス「いや、お前はたかるなよ」
デス「俺の大事なATMだ」
アフロ「えー共同管理しようよ〜」
ーーー
シュラ「デスマスクはアレでも堅実でいい男だぞ」
シュラ「ATM扱いとかするような奴じゃない」
サガ「ふーん」
ーおわりー
ーおわりー
2022 |
07,04 |
«こがにたん»
あと2頁で巨蟹宮&聖衣ゾーンが終わるぅ!(゚∀゚)
既に少しトーン貼ってあるから、明日は一気に5頁くらい進めたい希望、そして願望。最低4頁はいけると思う。楽な所なので。ぼちぼち終わりが見えてくるぞ〜(・∀・)b
で、本日は子どもネタで。中学生くらいって子どもでいいのか?大人ではないけど。
真面目に考えると子ども時代からイチャイチャってのありえなさそうですがネタとして。
既に少しトーン貼ってあるから、明日は一気に5頁くらい進めたい希望、そして願望。最低4頁はいけると思う。楽な所なので。ぼちぼち終わりが見えてくるぞ〜(・∀・)b
で、本日は子どもネタで。中学生くらいって子どもでいいのか?大人ではないけど。
真面目に考えると子ども時代からイチャイチャってのありえなさそうですがネタとして。
デスが積極的だったけどBLらしい展開として「思春期に急に距離取り始めて結局またくっ付く」ってやつを想定。
一先ず12〜3歳くらい↓
一先ず12〜3歳くらい↓
ーーー
「なぁ、上顎ベロで撫でるやつやって」
「あれ結構大変なんだぞ」舌小帯切れそう
「ゾワってするの癖になる」
そう言ってぽかんと口を開けるデスマスクの肩を抱きながら、舌を差し込んで上顎をなぞる。
自分から言い出したくせに、くすぐったくて逃げようとするから頭を打たないようにゆっくり押し倒して続けた。
ギュッと目を瞑って時折震えている。
ーもういい!ー
の合図で背中をドンドン叩かれた。
「お前がやれって言ったんだろ?」
「っ、な、長ぇよ!ちょっとつつくくらいでいいんだよ!」
「そんなのわからん、最初に言え」
押し倒されたまま、そっぽを向いて急に静かになった。
「……どうした」
「……」
「もういいか」
「あ、ちょ…」
「なんだ」
「…普通の、いつもよくやる、キスやって…」
「どれくらい?」
「……いっぱい」
そう呟いてから、目線だけチラッと俺を見る。
「顔、こっち向け」
頬に手を当てればスッと誘導されて瞼を閉じた。
啄むような軽いキスを唇や頬に何度も落とすと、握り拳だった掌が緩んで今度は背中に縋り付く。
少し前まで、ただの仲間だった。
それがお互い不安を抱えるようになってからふとした時に抱き合うようになって。
キスをすればもっと暖かくなって不安が拭えるんじゃないかって…
そしてこの先また、それだけでは足りなくなった時。
…知識としてはある…
俺はこいつとそこまでしたいか?
こいつに求められたらできるのか?
目尻が緩んで気持ち良さそうに俺のキスを受け入れる生意気なコイツを見てしまうと…
迷うだけ無駄な気がした。
ーおわりー
ーおわりー
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